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【獣医師監修】愛犬が交通事故に遭ってしまったらどうしたらいい?もしもの時のために知っておきたい対処法や法律上の対応

犬は屋外での散歩を必要とする以上、交通事故の危険性と常に隣り合わせです。しかし、万が一交通事故が起こってしまった場合、どうしたらよいのか分からないという飼い主さんも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、犬が交通事故に遭ってしまったときの対処法を解説していきます。大切な愛犬の命を守るために、普段からできる交通事故対策についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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愛犬が交通事故に遭った場合の対処法は?

犬 散歩

飼い主さんの目の前で犬が交通事故に遭った場合、いち早い対応が生死を分けます。急なことではありますが、パニックにならず、犬のためにもまずは落ち着いた行動を心がけましょう。手順に沿って対処法を解説していきます。

手順【1】周りの安全を確保する

ほとんどの場合、交通事故は道路上で起こります。連続的な事故を避けるためにも、轢かれた犬を路肩に寄せるなど、まずは周りの安全を確保しましょう。

その際に、飼い主さんがパニックになって道路へ飛び出さないように気をつけてください。事故の連鎖を防ぎましょう。

事故に遭った犬を抱きかかえる際の注意点

犬が痛みによって興奮し、飼い主さんに対して噛み付いたり引っ掻いたりしてくることがあります。タオルや着ている服で腕を守り、飼い主さん自身も怪我をしないように気をつけましょう。

手順【2】警察へ連絡

事故が発生したら速やかに警察へ連絡しましょう。後に保険を利用する際などに、事故証明書を必要とする場合があるからです。轢いた側の人が近くにいる際は、その人に警察への連絡や対応を頼んでも大丈夫です。

飼い主さんも警察へ事故状況を説明しなければいけないため、どのようにして事故が起こったのかを覚えておいてください。あわてて思い出せない可能性があるなら、写真や動画で記録しておくとよいでしょう。

手順【3】動物病院へ連れて行く

動物病院へ連れて行く際には、犬の体を強く揺すったり、体位を無理やり変えたりせず、慎重に運んであげてください。移動までに時間がかかる場合は、その間に動物病院へ事故が起きたことをまず電話で連絡しましょう。病院側も、連絡をもらうことによって来院されたらすぐに対応できるよう、準備を行う必要があります。

自己判断の応急処置はNG

自己判断で心臓マッサージや人工呼吸を行うのはやめましょう。適切でない応急処置は容態を悪化させることに繋がるからです。応急処置をするよりも、その時間を使って早く動物病院へ連れて行った方が効果的な治療を行えます。

手順【4】獣医師に事故状況を伝える

動物病院へ連れて行った際や、電話で獣医師と話す際には、事故状況や犬の容態を伝えられるようにしておきましょう。落ち着いて状況を伝えることで、獣医師もスムーズに治療が行えるようになります。
主に以下のことを伝えられるとベストです。

  • いつ事故が起こったか(病院に到着した時点での事故からの経過時間は?)
  • 外傷があるか(出血が続いてるか、骨折がありそうか?)
  • 呼吸がいつもより早いか、遅いか
  • 自力で起立可能か、動く力はありそうか
  • ぶつかった対象物は何か(車や自転車など)
  • どのようにぶつかったか(タイヤに巻き込まれた、ドアにぶつかったなど)

交通事故で犬が怪我・死亡した場合の過失割合や慰謝料について

犬 散歩

歩道に車が突っ込んできたといったような、轢いた側に明らかな過失がある場合を除き飼い主さんの管理不届きによる交通事故では過失が7~8割となるのが一般的です。

また、その場合は損害賠償金を請求したとしても、飼い主さん側の過失と相殺となり、賠償金はほとんど支払われないか、支払われたとしても少額になることがほとんどです。

慰謝料は請求できる?

慰謝料は人間が怪我・死亡した場合に請求できるものです。法律上、ペットは「物」として扱われているため原則として慰謝料は認められていません

轢いた側に明らかな過失がある場合、慰謝料の支払いを認めることはありますが、数万円程度と少額であることがほとんどです。

加害者になることも

犬の飛び出しによって人が乗った自転車を倒し、怪我をさせてしまった場合、飼い主さんの過失は8〜10割になります。

そういった事故によって犬が死亡してしまったとしても、高額な慰謝料を支払うことになるケースは少なくありません。

愛犬を交通事故から守るためにできること

犬 散歩

犬の交通事故は、普段の対策によって遭遇する確率を減らすことができます。万が一の可能性を無くすためにも、ここで紹介する方法を日常生活に取り入れてみてください。

リードを必ず着用・定期的な交換をする

どんなに人馴れした犬であっても、少しの環境の変化で思いもよらない行動をとることがあります。「うちの犬は大丈夫」と過信せず、散歩の際には必ずリードをつけるようにしましょう。また、リードは必ず劣化するものなので、状態を見ながら定期的な交換も行ってください。リードを2重に装着するダブルリードも効果的です。

車内であっても同様

犬を車に乗せる際も、シートとリードを固定するようにしましょう。ドアを開けた際に飛び出してしまい、そのまま交通事故に繋がる危険があるからです。

呼び戻しのしつけをしておく

犬は追いかけると余計に逃げてしまいます。そこで、もしリードが外れてしまっても、名前を呼ぶだけで戻ってくるようにしつけておきましょう。おやつを使うとさらに呼び戻しがしやすくなるので、散歩中におやつを持ち歩いておくのも効果的です。

呼び戻しのトレーニングはこちらの記事で解説しています

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夜間の散歩は蛍光グッズを身につけさせる

夜間の散歩で万が一リードが外れてしまっても、車に乗った人が犬の存在を目視できるように、蛍光グッズを身につけさせておきましょう。反射板付きの服や、首輪に取り付けられるライトなどがおすすめです。

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交通事故に遭わないように日頃からしっかり対策しよう

犬

もし犬が交通事故に遭ってしまっても、パニックにならず、落ち着いて対処をするようにしましょう。飼い主さんの対応次第で、犬の命を救えるかどうかが変わってきます。

しかし、最も大切なのは普段から交通事故の対策をしておくことです。散歩中はリードを着けるのはもちろんのこと、万が一はずれても呼び戻せるようにしつけておきましょう。愛犬の命を守れるのは飼い主さんだけだということを理解し、普段から交通事故に巻き込まれないための生活を心がけてください。

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