愛犬が椅子やソファーに乗ってくつろいでいる姿を見かけたことがありますか?室内で犬と一緒に暮らしている人の多くはその光景を見たことがあると思います。愛犬がソファーや椅子にアゴを乗せてくつろいでる姿はとても愛らしいものですが、なぜ犬は椅子やソファーの上に乗るのでしょうか?そこには犬からの愛が感じられる理由がたっぷり詰まっています。
また、ソファーや椅子に乗ることは、実は危険を伴う可能性もあるため注意が必要なことでもあります。今回は、犬がソファーや椅子の上に乗る愛おしい理由と、注意点・乗せないためのしつけ方についてご説明していきます。
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犬がソファーや椅子に乗る、可愛らしい理由
愛犬がソファーや椅子にひょいっと乗るのはなぜでしょうか?やっぱり犬って愛おしい存在だなぁと思える犬の気持ちを順に見ていきましょう。
- 飼い主の匂いがして落ち着く
- 飼い主と同じ視線に立ちたい
- 居心地がいい
1.飼い主の匂いがして落ち着く
飼い主が座っている椅子やソファーには、大好きな飼い主の匂いがたーっぷり染み付いています。匂いは犬を安心させる役割があります。お留守番中の不安なときなど、飼い主の服の上や毛布などの上で寝ていたということがあるように、飼い主の匂いに包まれることで愛犬は気持ちを落ち着かせています。
いつも無償の愛を真っ直ぐに届けてくれる犬の愛を感じませんか?
2.飼い主と同じ視線に立ちたい
普段は飼い主さんの目線の下にいる犬ですが、構ってほしかったり自分のことをしっかりと見て欲しいとき、同じ視線に立ちたいときにもソファーや椅子に乗ることがあります。
同じ目線に立ちたい!なんて可愛い考え方ですよね。でも時にはしつけの面で良くないとされることもあるようです。
3.居心地がいい
犬が暮らす地面や床は固く、そして冬には冷たくなり居心地がいいとは言えませんよね。 犬はふわふわした毛布やクッションなどが好きなので、柔らかいクッションが敷いてある椅子やソファーは、床に寝そべるよりも居心地がいいんですね。また、冬に床暖房を入れているお家では、暑さから避難するために床から離れている椅子やソファーに登ることがあります。
居心地のいい場所を探して、今日も犬たちは椅子やソファーに乗っていくんですね。
犬がソファーや椅子に乗る際の注意点やリスク
愛犬をソファーや椅子へ乗せること自体は何の問題ありませんが、高さのある椅子である場合、愛犬が落下するリスクがあります。犬は急に落ちても猫のように受け身ができないため、脱臼や骨折などのケガに注意が必要です。超小型犬や小型犬は簡単に脱臼・骨折してしまうので、特に注意するようにしましょう。
公共の場所でやらない
家でソファーや椅子に乗り慣れてしまうと、公共の場所でも同じことをしてしまいがちです。全ての人が犬を好きというわけではなく、他人の迷惑になるので公共の場所では犬をソファーや椅子に乗せないようにしましょう。
テーブルにあがる危険も
椅子を使って、器用にテーブルに上がってしまうこともあります。食事のときに乗らないとしてもテーブルの上に、チョコレートなど犬が食べてはいけない食べ物があった場合、盗み食いしたら大変危険ですしお行儀がいいとは言えませんよね。
椅子に犬が乗れないようにしっかり椅子をテーブルの下にいれたり、食べ物や誤飲する危険性がある物は置かない、食卓で犬と一緒に食事をしないなどの対策をとりましょう。
足腰の負担になることも
高さのあるソファーや椅子にジャンプして乗ったり、降りたりすることで関節や腰の負担が蓄積されてしまう危険性があります。
若いときは平気でも、シニア犬になってから症状として現れてしまうこともあります。 小型犬や短足胴長の犬であれば、ソファーにスロープや犬用ステップを設置したり、椅子の下をクッション性のある床材にするなど対策をとりましょう。
しつけの上での注意点とは
愛犬家が多い国で知られるドイツのしつけでは、犬と人を区別して椅子などに乗せないという話も聞きますが、「甘えたい」「構ってほしい」などの感情だけでなく、「人と同じ立場でいたい」「優位に立ちたい」という理由でソファーに乗ることもあるので、上下関係の構築ができていない場合は高い位置に犬を乗せないよう気をつけましょう。
愛犬がソファーや椅子に乗らないためのしつけ方は?
ソファーや椅子に乗ることにより危険が伴うのであれば家具を変えたり、乗せないという選択肢も考える必要があります。犬をソファーや椅子に乗らせないためのしつけの方法をご紹介します。
リードを使う
まずは、犬に椅子に乗ってはいけないのだと教えるため、リードを装着します。乗ろうとした瞬間にリードを引き、引いた後におやつをあげるなど褒めてあげます。
これを繰り返し行うことで、「椅子に乗らない方がいいことがある」と学習させるのです。ソファーに乗らなくなるまで繰り返し行いましょう。
無視していなくなる
もうひとつは、犬がソファーや椅子に乗ってきたら話しかけず、目も合わせずに無視して別の部屋にいくという方法です。犬が降りたことを確認し、数分たったらもう一度部屋にもどります。
犬は、ひとりぼっちになることを嫌う生き物なので「ソファーや椅子に乗ったら飼い主がいなくなる」と学習するので、乗らなくなるまで続けましょう。
一度でもソファーや椅子にのり、楽しかったりいい思いをすると、それをマイナスのイメージにさせるのには時間がかかります。途中で諦めず、根気強く対処するようにしましょう。
ソファーや椅子に乗りたい理由を理解して、愛犬が安全に過ごせる環境を作ろう
犬にとって椅子やソファーは、飼い主の匂いが染み付いた落ち着ける居場所なのです。上下関係が構築できていれば、犬がソファーや椅子に乗ること自体は問題ありませんが、愛犬の安全面で不安がある場合は、改善させる必要があります。犬を乗せるのをやめるのであれば、犬が他に落ち着けるお気に入りの居場所を作ってあげるなどストレスや不安を感じないようにしてあげてくださいね。
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