犬のしっぽは犬種によって形状や長さが異なり、さまざまなタイプがあります。そんな犬のしっぽにも、猫によく見られる「鍵しっぽ」も存在するのでしょうか。そこで今回は、犬も鍵しっぽの場合があるのか、また、鍵しっぽになる理由などをまとめてみました。
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犬でも鍵しっぽのことはあるの?
鍵しっぽの犬は、猫のように多くはないですが、存在します。ポメラニアンやシーズーなどに見受けられたりしますが、決して特定の犬種のみに限られているわけではありません。
猫や犬の鍵しっぽってどんな形?
鍵しっぽとは、しっぽの途中が曲がっているしっぽのことを言います。私たちが使っている現代の鍵は曲がっていませんが、昔の蔵の鍵はL字型のように曲がっていました。そんな蔵の鍵の形にちなんで、鍵しっぽと呼ばれているのです。
毛がフサフサしているしっぽの場合、見た目からは鍵しっぽであることが分かりづらいですが、触って確認してみるとすぐに分かります。
なお、鍵しっぽだからといって、日常生活に支障をきたすようなことは特にありません。痛みを伴っているわけでもないので、しっぽの形を治す手術なども不要です。
鍵しっぽは幸運をもたらしてくれる?
ヨーロッパでは鍵しっぽが珍しいため、鍵しっぽの犬や猫と出会うとラッキーなことがあると言われています。また、フックのような形のしっぽで幸運を引っ掛けて持ってきてくれる、とも信じられています。
犬が鍵しっぽになる理由
鍵しっぽになる理由は、先天的な要因と後天的な要因があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ほとんどが生まれつきによるもの
鍵しっぽのほとんどは、生まれつきによるものです。父犬と母犬の遺伝子をどのように受け継いだかでしっぽの形状は決まります。先述の通り、鍵しっぽでも元気に生活を送れるので、チャームポイントとして受け入れてあげましょう。
事故によるもの
生まれたときは通常のしっぽでも、ドアにしっぽが挟まれてしまったり、重いものがしっぽの上にのしかかってしまったりなどの事故で、しっぽが曲がってしまうこともあります。
特に子犬のうちは注意が必要です。子犬は活発で好奇心旺盛なので、ちょこまかと部屋の中をよく動き回ります。そのため、ドアを開け閉めする際にうっかりとしっぽを挟んでしまうことも十分あり得るからです。
もし何らかの事故により、しっぽが曲がってしまった場合、その状態で放っておくと骨が固まってしまうので、痛みをケアしてあげるためにもすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
事故が起きないように対策をしておく
犬のしっぽには神経も通っているので、先述のような事故によりしっぽを傷つけてしまうと、骨が曲がるだけでなく痛みも伴います。そのため、あらかじめ事故が起きないように対策をしておくことが大切です。
元気に動き回る子犬がいる場合は、サークルの中で遊ばせ、ドアの付近に近寄らせないようにすることをおすすめします。また、ドアを開けたままにする際は、風でドアが勢いよく閉まると危ないので、必ずドアストッパーで固定するようにしましょう。ほんの少し工夫することで事故は防げます。安心・安全な環境に整えておきましょう。
鍵しっぽもそのコの個性の1つ
猫と比べて鍵しっぽの犬は少ないですが、犬種を問わず存在します。鍵しっぽであっても問題なく生活を送れるので、手術をして形状を治したりする必要はありません。また、事故によりしっぽが曲がって鍵しっぽになっても、傷や痛みが治ればいつも通り生活できます。素敵な言い伝えを持っている鍵しっぽは、立派なチャームポイントです。そのコの個性として受け入れてあげましょう。
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