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ドックフードの『4Dミート』は危険な肉?ドッグフードを選ぶ時に気を付けたいこと

「4Dミート」という聞き慣れない言葉。実はコレ、とても身近にあるドッグフードの原材料に使われる可能性のあるものの1つです。原材料とは言っても、ドッグフードのパッケージに4Dミートと表記されることはありません。海外では、この4Dミートによる死亡例も報告されており、愛犬の健康を損ないかねない食材となります。今回は、肉もどきとも言える4Dミートの実態に迫ります。

食べもの

4Dミートとは?

ごはんを食べる犬

 4Dミートは、ドッグフードだけではなく、キャットフードの原材料にも使われています。ただし、フードのパッケージにある原材料表には4Dミートと表記されていないことから、気が付かずに愛犬に与えている可能性もあると言えます。まずは、聞き慣れない言葉である4Dが何を表しているのか知っておきましょう。 

4Dの意味を知るとゾッとする

 4Dは、Dで始まる4つの英単語を省略したものです。

  • Dead animals:死亡した動物
  • Dying animals:瀕死(死にかけ)の動物
  • Diseased animals:病気のある動物
  • Disabled animals:身体障害のある動物

 また、近年アメリカでは「5.Drugged animals:薬を投与されている動物」が加えられ、5Dミートと呼ばれることも…。 

そのお肉の正体は・・・

 この4つのDから始まる動物を具体的に知ると、その恐ろしさがよく分かります。例えば、1の死んだ動物の中には、病気で死んだ動物のほかに、動物保護施設で安楽死させられた犬や猫、また車にはねられて死亡した野良犬や野生動物、動物園の動物などが含まれています。また、ガンや結核など重篤な病気にかかり死亡した動物も含まれているのです。

そして、恐ろしいことに、それらの動物はそれらの動物の羽・被毛・歯・骨・内臓・排泄物だけでなく、ペット用首輪・牛の耳のタグなどが付いたままレンダリングされます。

さらに、賞味期限切れの食料品店から廃棄された肉もパッケージごとレンダリングの機械に入れられるのです。

レンダリングとは・・・

 「レンダリング」という言葉はアメリカの食肉加工業からきた言葉で、脂肪を溶かし精製して油脂にするという意味です。

「レンダリング工場」は簡単に訳すとリサイクルセンターのようなもので

私たち人間が普段食べる牛や豚、鶏といった家畜の肉の中には口に入れることのない部位がたくさんあります。

そういった食べられない部分はレンダリング工場で処理され、飼料(家畜のえさ)や畑の肥料、燃料や工業原料などに形を変えて有効利用され、そういった製造工程をレンダリングといいます。

不要として捨ててしまうのではなく、形をかえて私たちの生活を支えてくれる別のものとして生まれ変わります。

レンダリング工場と聞くと恐ろしいイメージがあるかもしれませんが決してそんなことはありません。

4Dミートはどうやって作られる?

 4Dミートは、レンダリングプラントと呼ばれる動物性脂肪精製工場で作られます。

この工場では、人間の食用にならない動物の各部位を集め、高温で加熱し脂肪を抽出します。ここで抽出された脂肪は、動物性脂肪として石鹸、化粧品、潤滑油、ろうそく、ワックスなどの原料として精製されます。

残りの「タンパク質」は、動物性タンパク質として乾燥され肉骨粉となり、家畜やペットの飼料用原材料として使用されているのです。

なぜ4Dミートは危険?

危険

 このようにして製造された4Dミートは、当然のことながら人間が食べる食材になることはありません。

しかし、アメリカでは、動物の飼料となる製品は、USDA(アメリカ合衆国農務省)の検査や承認を受ける必要がありません。つまり、ペットフードになる前の段階で、BHAやBHT、エトキシキンなど防腐剤を添加しても問題がないルールとなっています。

これらの防腐剤は、犬の健康に有害であることから「ペットフード安全法」でも使用が禁止されている化学物質です。

薬剤が残留している可能性も

 レンダリングされる動物には、病気で死亡した動物も含まれています。それらの動物には、治療のための抗生物質、抗がん剤、ステロイドなどの薬剤が使用されています。

また、アメリカでは動物の安楽死のためにペントビタールナトリウムという薬剤が用いられています。これらの薬剤は、レンダリングの過程でも中和されることなく製造された肉骨粉にそのまま残留するとされています。このような薬剤が含まれていることは、ドッグフードの原材料表には表記されていません。

そのため、このような事実を知らずに与え続けていることで、大切な愛犬が病気を発症する可能性があると指摘されています。

アメリカでは死亡例もある4Dミート

 ドッグレースが行なわれているアメリカでは、レースに出場しているグレイハウンドには、コスト削減のために生の4Dミートが与えられています。

2014年、グレイハウンドの犬舎では2頭のグレイハウンドが死亡し、100頭の犬が病気を発症しました。さらに2017年、1頭のグレイハウンドが死亡し、同時に72頭のグレイハウンドが病気になりました。

このことから、アメリカの食品医薬品局は「生の4Dミートは、消費する動物とそれを扱う人に潜在的な健康被害をもたらす可能性がある」と発表したのです。

4Dミートは名称を変えてドッグフードの原材料となる

ドッグフード

 日本では、ペットフード安全法が2009年に施行され、国産・輸入品どちらも原材料表示が義務付けられています。しかし、残念ながら4Dミートという原材料表示がされていないため、事実上、法律では規制できないのが実態です。では、日本に輸入されるドッグフードでは、4Dミートはどのように表示されているのでしょうか? 

○○ミールの正体とは

 近年、インターネット上では、ミートミールやチキンミールなどのミール、肉副産物と原材料表示されているドッグフードは危険であると盛んに話題となっています。

実は、このミールや副産物が4Dミートである可能性が高いことから話題となっているのです。特に安価なドッグフードでは、すべての商品ではないとは言え、4Dミートを○○ミールと表示している可能性が高いと言われています。

何の肉かわからないミートミールや、動物のどの部位かわからない副産物という表示には不安が残ります。

ミールの全てが4Dミートではない

 ミールには挽くという意味があり、問題のない肉を挽いた場合にもミールと表示されることもあります。

そのため、多くのブランドでは「ミール」という表記をやめ、『乾燥肉』などと表示しています。粗悪な○○ミールとの見分け方のポイントは、使われている肉の種類が明記されているかどうかです。

はっきりと鶏肉、豚肉などと肉の種類が表示されている場合は、安心して与えられると考えてよいでしょう。

ドッグフードを選ぶときは4Dミートを確認

犬 ドッグフード

 この記事を読んで、ドッグフードに不安を持つ方もいらっしゃるかもしれません。毎日愛犬に与えるドッグフードは、少しでも良質で栄養価の高いものを選びたいものですよね。

そこで、おすすめしたいのがメーカーのホームページの確認です。最近では、ドッグフードに関して様々なサイトが紹介や評価を掲載していますが、やはり信頼できるのはメーカーのホームページです。原材料についてこだわりを持っているメーカーはどのメーカーも、ホームページで詳しく原材料の産地や加工方法などを記載しています。

それでも不安な場合は、直接メーカーにメールや電話で問い合わせてみることも一つの方法です。ドッグフード選びは評判や人気ではなく、飼い主のあなたが安全・安心だと判断することが大切です。

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