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たけのこは犬に与える必要なし|おすすめできない理由と大量摂取した際の対処法について

春野菜の代表格である「たけのこ」。手作りごはんを作っている飼い主さんの中には、愛犬のために栄養価が高い旬の食材を使ってあげたいと思う方もいるのではないでしょうか?栄養豊富なたけのこは私たちにとって身近な野菜ですが、犬にはあまりおすすめできません。

今回は、たけのこを犬に与えない方がよい理由や注意点、たくさん食べてしまったときの対処法などをご紹介します。

食べもの

犬にたけのこを与えないほうがよい理由

たけのこ

 犬がたけのこを食べて中毒症状を引き起こすことはありませんが、積極的にたけのこを犬に与えるのはおすすめできません。その理由について詳しく見ていきましょう。 

  1. のどに詰まらせる可能性がある
  2. 下痢や嘔吐を起こす可能性がある
  3. 結石の原因になる可能性がある

デメリット【1】のどに詰まらせる可能性がある

 たけのこは、よく茹でたとしてもある程度の硬さが残りますそのため、大きいサイズのたけのこを愛犬に与えてしまうと、のどに詰まらせてしまう可能性があります。 

デメリット【2】下痢や嘔吐を起こす可能性がある

 たけのこには、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は便秘の解消などに役立ちますが、犬は食物繊維を上手く消化できないため、たくさん食べてしまうと消化不良に陥り、下痢や嘔吐を起こす可能性があります。 

デメリット【3】結石の原因になる可能性がある

 たけのこにはシュウ酸も多く含まれており、シュウ酸を過剰摂取するとシュウ酸カルシウム結石ができてしまう可能性があります。 膀胱や尿道に結石ができると、頻尿や尿道閉塞などを引き起こしてしまうことがあるので、安易に与えることはおすすめできません。 

たけのこは病気の犬には絶対食べさせない!

犬

 以下のような犬には、少量であってもたけのこを与えるのをやめましょう。 

結石ができたことのある犬

 愛犬が以前に結石ができたことのある場合は、与えるのをやめましょう。尿路結石は再発しやすいので、シュウ酸を多く含むたけのこを与えるのはリスクが高いです。 

腎臓病の犬

 腎臓病の犬にも、たけのこを与えるのは控えましょう。腎臓病になると腎臓に負担がかからないようにするために、カリウムの摂取量に配慮する必要があります。

たけのこにはカリウムが含まれていることから、摂取することで負担がかかってしまう場合があります。

他にもこれらの病気だけでなく、症状を悪化させる恐れのある場合もあるため、持病がある場合は与える前にかかりつけの先生に相談するようにしてくださいね。

たけのこに含まれる栄養素とは?

犬

 頻繁にたけのこを与えることはおすすめできませんが、たけのこにはさまざまな栄養成分が含まれているので、適切に与えれば犬の健康をサポートしてくれます。たけのこにはどのような栄養成分が含まれているのか見ていきましょう。 

グルタミン酸

 グルタミン酸はアミノ酸の1種で、腸粘膜の健康維持をサポートし、免疫力向上の役割を担っています。また、タンパク質の合成にも関与しています。(※1) 

亜鉛

 亜鉛は、タンパク質の代謝やDNAの合成などに欠かせない重要な栄養素です。主に皮膚や粘膜の健康維持や傷の再生修復などの働きがあります。亜鉛不足になると、免疫力や活力が低下してしまいます。(※2) 

アスパラギン酸

 アスパラギン酸もアミノ酸の1種で、エネルギー生成の促進をする働きがあります。また、疲労回復に役立つほか、新陳代謝を促し皮膚の保湿をサポートする役割もしています。(※3) 

パントテン酸

 パントテン酸(ビタミンB5)は、水溶性ビタミンの1種で、エネルギーの産生に欠かせないコエンザエムA(補酵素)の構成成分の1つです。ホルモンや抗体の産生や皮膚の健康維持などの働きをしています。(※4) 

カリウム

 カリウムは、ナトリウムを排出する作用がある栄養素で、塩分の摂りすぎを調節してくれます。また、心筋や筋肉の活動を正常に保つ働きがあるほか、エネルギーの代謝や神経刺激の伝達にも関与しています。(※5) 

犬にたけのこを食べさせる際の注意点

たけのこごはん

 愛犬にたけのこを与える際には、どのようなことに注意すべきなのかを覚えておきましょう。 

たくさん与えない

 栄養豊富だからといって、一度にたくさん与えたり、少量でも週に何回も与えるのはやめましょう。体調不良になるリスクを高めてしまいます。

あくまでも1つの目安にすぎませんが、犬にたけのこを与える際は、体重10kgの犬で30gが適量と言われています。ただし、最初はこれよりも少ない量を与えて、愛犬の様子を見た方が安心です。 

小さくカットしてから与える

 のどに詰まらないように、小さくカットしてから与えましょう。特に小型犬や噛む力が弱くなってきているシニア犬には注意が必要です。

また、小さくカットすることで繊維が断ち切れるので、消化しやすくなります。お腹が弱い体質の犬やシニア犬には、フードプロセッサーで粗みじんペースト状にして与えるのもよいでしょう。 

茹でてアク抜きをしてから与える

 必ず茹でてアク抜きをしてから与えるようにしましょう。たけのこに含まれるシュウ酸は、水に溶け出す特徴があるので、アク抜きをすることで結石の原因となるシュウ酸を逃すことができます。

また、茹でることで生の状態よりもはるかに柔らかくなり、消化しやすくなります。

愛犬がたけのこを大量摂取してしまった場合の対処法

犬

 食卓にあがったたけのこご飯を、ほんの少し愛犬におすそ分けした程度では特に問題ありません。しかし、飼い主さんの留守中に、キッチンに置いてあったたけのこの大半を愛犬が食べてしまった場合には、動物病院に連絡して獣医師の指示を仰ぎましょう。

自己判断で無理に吐かせようとするのは絶対にNGですかえって愛犬の体に負担がかかってしまうので、必ず獣医師の指示に従って対処しましょう。 

たけのこは犬に与えなくてもよい食材

ご飯を食べている犬

 健康な犬であればたけのこを食べても大丈夫ですが、与え方には注意が必要です。適切に与えることでメリットも得られますが、どちらかというとデメリットの方が大きいので、リスクをおかしてまで無理に与える必要はないと言えます。

毎日の食事は健康に密接に関係しています。食事管理をして愛犬の健康を守っていきましょう。

<参考文献>

(※1)ロイヤルカナンジャポン合同会社 犬と猫の栄養成分辞典「グルタミン」

(※2)ロイヤルカナンジャポン合同会社 犬と猫の栄養成分辞典「亜鉛(Zn)」

(※3)社会医療法人社団愛有会 三愛病院

(※4)ロイヤルカナンジャポン合同会社 犬と猫の栄養成分辞典「ビタミンB5(パントテン酸)」

(※5)厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」

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