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日本とは違うイタリアの犬事情って?イタリア原産の犬種も紹介

日本はペットとして飼われている犬や猫の数が多いので、世界有数のペット大国だと思いがちですが、実はヨーロッパなどのペットの数は日本以上に多く、その種類も豊富です。

今回は、ヨーロッパの中でもイタリアに焦点を当て、イタリア独自の犬事情を日本と比べつつ解説します。併せて、イタリア原産の犬種もご紹介!

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ペットに寛容?イタリアの国民性とは

ピクニックしている犬

 イタリアと聞くと、陽気で明るく、何でも寛容な国民性を思い浮かべる方が多いかと思います。ペットについてもその性質は変わらず、日本とは接し方が異なります。

まずは、イタリアでの犬との暮らしについて見ていきましょう。

街では犬を連れて歩いている人が多いって本当?

 イタリアに渡航した方のブログなどでは、街中で犬連れの人を見ることが多かったと書かれていることがよくあります。

日本では、限られた公共施設やお店にしか、犬を連れて入ることができませんが、イタリアでは少し事情が異なり、基本的にどこでも犬を連れて行くことができます。地下鉄やバスでも、市などが定める条件をクリアすれば犬と同乗することができます。犬を家族と捉える意識が、街全体に広まっているのがイタリアです。

また、法律ではマイクロチップが義務付けられていたり、ノーリードで施設やお店へ入ることは禁止されています。それらは罰金刑の対象になるので、飼い主がしっかりとした責任を果たすことが求められているのがイタリアです。

イタリアにもペットショップはあるの?

 イタリアには、犬の生態販売をしているペットショップは存在しません。もちろん犬用グッズを販売しているお店はありますが、犬の生体販売は店頭では禁止されていて、悪質なパピーミルが存在がなくなる仕組みづくりが行われていると言えるでしょう。

イタリアで犬を迎え入れようと思ったら、自分でブリーダーさんを探す必要があります。

実際は、多くの場合で、里親募集に応募したり、保護シェルターから犬を貰い受ける場合が多いです。イタリアでは、日本と比べて狩猟犬がまだまだ活躍しているので、ケガをした狩猟犬が捨てられてしまうこともあり、そういった犬を家庭犬として迎え入れる場合もあります。

イタリアでは全世帯のうち約50%がペットを飼育しているというデータがあり、犬の飼育率はロシアに次いで高い国であると言えます。

犬に関するユニークな法律も

自転車に乗る犬

 今年日本では、動物愛護法が改正される方向で可決され、これによって犬のマイクロチップ装着が義務化されたほか、生後8週以内の犬の販売が原則禁止となることが決まりました。

イタリアにもペットに関する法律がありますが、その中でも日本にはないユニークなものをご紹介します。

散歩は最低3回/日

 イタリアの都市トリノでは、ペットの散歩を一日で最低3回以上行わないと、500ユーロの罰金を科すルールがあります。散歩は犬にとって、とても大事な日課です。トリノでは、これを都市全体で認識し、散歩をすることを義務付けることで犬を含むペットの生活の質が向上するように取り組まれていることが分かりますね。 

断尾や過度な運動は禁止

 各認定機関が定めた犬種の容姿に当てはまるよう、犬種によっては断尾といって生まれてすぐに尻尾を切り落とすことがあります。ペットの尻尾を含む体の一部を切断することは、イタリアでは禁止されています。また、切断しなくとも、体毛の一部を染色することもできません。

また、日本ではまれに見かけることもある、自転車に乗りながら犬を走らせるスタイルでの散歩ですが、これもイタリアでは過度な運動=「虐待」と捉えて禁止されています。

いじめたり捨てたりするのは禁止

 ペットに関するニュースで最も悲しいのは、何らかの事情でペットを飼えなくなった人が飼育を放棄して捨ててしまうこと。

日本では、動物虐待や捨て犬がニュースになることがありますが、イタリアではそんな悲しい事件を増やさないよう、ペットをいじめたり飼育放棄して捨てることに対して、一年以下の懲役と1万ユーロの罰金が科せられる法律が定められています。

個性豊か!イタリア原産の犬たち

イタリアングレーハウンド

 イタリア原産の犬種といえば、日本でもよく見かけるイタリアングレーハウンドが有名ですが、あまり知られていない犬種もたくさんいます。

その中から、いくつかの犬種をご紹介していきましょう。

イタリアで大人気の小型犬種【イタリアン・ボルピノ】

 イタリアン・ボルピノは、4〜5キロ前後の小型犬です。

スピッツ系統の可愛らしくて利口な顔立ちと、チョコチョコと軽快に歩くさまや俊敏な動作が実に魅力的な犬種で、イタリアでは愛好者もたくさんいるそうです。

ボローニャ生まれの愛玩犬【ボロニーズ】

 マルチーズやビションフリーゼなどと同じ祖先を持つ犬種だといわれており、中世の頃には既に存在していました。

当初は王侯貴族たちの愛玩犬として、贈り物にもされていましたが、時代が下って市民たちの地位が向上すると、徐々に民衆の愛玩犬としても愛されるようになりました。

外見は白く豊かな被毛に覆われてフワフワ、内面はとても穏やかで人懐こい性格をしています。

古い歴史を持つ大型犬【スピノーネ・イタリアーノ】

 古くは紀元前500年頃から記録に現れる犬種で、獲物の方向を知らせる狩猟犬として活躍しました。

30キロを軽く超えるほどの大型犬ですが、その性格は優しく穏やかで、主人には忠実、家族のパートナーとしても優良な犬種です。

第二次世界大戦では偵察犬としても活躍しますが、徐々にその数を減らしていき、戦後しばらくしてからの保護活動によって、ヨーロッパでも人気のある犬種となったのです。

国民性が反映されたイタリアの犬の暮らし

イタリアの犬

 イタリアと日本では、犬に対する認識に差があります。参考になる点はたくさんあり、犬に対する寛容な態度は日本も学ぶことが多いでしょう。 

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