チワワは日本でも飼っている人が多いため、街中で見かける機会も多く、「いつか飼いたいな」と思っている人も少なくないのではないでしょうか。犬をお迎えするにあたっては、その犬種の性格をはじめとする特徴を知っておくことが大切ですが、チワワの性格について調べると「性格が悪い」というワードが目に入ります。そこで本記事では、チワワが性格が悪いと言われてしまう理由を調べてみました。
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チワワが性格が悪いと言われるのはなぜ?
愛らしい見た目をしており、飼い主さんには深い愛情を示すチワワ。ネガティブなイメージはあまりありませんが、チワワが性格が悪いと言われてしまう理由は何なのでしょうか?
わがままなところ
その可愛らしい見た目から甘やかされることが多いチワワは、わがままになってしまう子も少なくありません。チワワは賢いので、「自分がこうすれば飼い主さんは言うことを聞いてくれる」と学習すると、自己主張の強さや頑固な一面も相まって、自分の要求を通すためにしつこくアピールするようになります。吠えたり唸ったりすることも珍しくないため、甘やかされたチワワの行動が性格が悪いと思われてしまう原因の1つかもしれません。
吠えやすいところ
チワワはとても警戒心が強く、臆病な性格をしている犬種です。そのため、些細な物音にも反応してよく吠えます。他の犬や見ず知らずの人と関わる機会が少ない子はより顕著で、来客やインターホンの音だけでなく、お散歩中の他の犬や通行人にも吠え続けてしまうため、その様子が攻撃的に写り、性格が悪いと認識されているかもしれません。
また、オスはメスよりも縄張り意識が強い傾向にあり、お気に入りのおもちゃやおやつがとられると勘違いして飼い主さんに吠えかかることもあります。
懐きにくいところ
飼い主さんに対しては深い愛情を示してくれるので、べったり甘えてくることもあれば、飼い主さんを守るために自分よりも身体の大きい相手に立ち向かってくれることもあるチワワですが、初対面の人などの見ず知らずの相手に対しては、持ち前の警戒心が発揮され吠えてしまうことも珍しくありません。そのため、そんなチワワの様子を客観的に見てしまうと、人に対して攻撃的な犬だという印象が残ってしまい、性格が悪い犬だというレッテルが貼られている可能性があります。
また、初対面の人に触られることを嫌がる子も多いです。警戒心から吠えたり噛みついたりすることも珍しくありません。
すぐに噛むところ
臆病な性格をしているチワワは、恐怖心から攻撃的になってしまうことがあり、吠えるだけでなくすぐに噛みつこうとする子も中にはいます。子犬期にしっかり社会化をしておくことで、恐怖心からくる問題行動は軽減されるものですが、社会化が不足していたり、ストレスが溜まっていると噛みついてしまうこともあるのです。
また、急に抱き上げたり、寝ているときに触ってしまうと、びっくりして噛みつくこともあります。吠え癖と同様、噛み癖は問題行動として認識されているので、すぐに噛もうとするところが性格が悪いと言われてしまう理由の1つになっているかもしれません。
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チワワの問題行動はしつけで予防できる!
よく吠える、すぐ噛む、わがままなどの理由から性格が悪いと言われてしまうことがあるチワワですが、チワワの特徴を理解してしつければ予防することが可能です。ここではチワワをしつける際のコツをご紹介します。
十分に社会化をしよう
チワワは、対象のものをよく知らない恐怖心から吠えたり噛んだりしてしまうケースが多いです。「今聞こえた音は何?」、「向こうからくる犬は自分を攻撃してくる?」などの気持ちから不安になり吠えたり噛んだりしてしまいます。
そうならないようにするには、子犬のうちにさまざまな音を聞かせ、たくさんの犬や人と触れ合う機会を作ってあげましょう。恐怖に感じるものが減ることで、不安から威嚇して吠えたり噛んだりすることはほとんどなくなります。
ただし、急にいろんな犬と遊ばせようとドッグランなどの犬も人も多く集まる場所に連れて行ってしまうと、逆効果になってしまうケースもあります。まずは抱っこで近所をお散歩してみるところからはじめてみてください。
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甘やかさないようにしよう
愛犬は存在がすでに愛らしいものですが、可愛がることと甘やかすことは違います。犬は賢いので、1度悪い方に学習してしまうと直すのはかなりの根気が必要です。甘やかしすぎることで、手に負えなくなってしまうケースも珍しくありません。ダメなことはダメとしっかり教えることが大切です。
特に小型犬に多い噛み癖ですが、これは、噛まれても痛くないことや、指を噛んでいる様子が可愛いという理由でそのままにしてしまう飼い主さんが多いことが大きな原因となっています。甘噛みだとしても、手を噛むことは良いことではありません。手で遊ぶと噛み癖がつきやすくなるので、遊ぶ時はおもちゃで遊ぶようにし、噛んだら叱る・遊ぶのをやめるなど、しっかりしつけましょう。
ボディコントロールのトレーニングをしよう
ボディコントロールとは、犬の身体のどこを触っても受け入れてくれるようにするトレーニングです。ボディコントロールのメリットは、病気の早期発見やお手入れがしやすくなるほか、身体に触られることが原因で飼い主さんや他の人を噛んでしまう事故を減らすメリットがあります。臆病な性格をしているチワワは、触れることにびっくりして噛みついてしまうこともあるので、どこを触られても大丈夫なようにトレーニングしておくことで、人を怪我させてしまうリスクを減らすことができます。
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チワワに問題行動が見られたら
チワワの問題行動としては、吠え癖や噛み癖が挙げられます。愛犬に問題行動が見られた場合の対処法をお伝えします。
吠え癖の対処法
チワワに限らず、要求吠えに対しては一貫して無視することが大切です。「ご飯が食べたい」、「サークルの外に出たい」などの要求吠えは、飼い主さんが言うことを聞いてしまうことで次も同じように吠えるようになります。次第に、自分の要求が通るまで吠え続ける、唸るなど問題行動がエスカレートしてしまうので、吠えるのをやめさせるためにおやつをあげたりサークルの外に出すのはやめましょう。
また、吠えている時に叱ってしまうと、構ってもらえたと認識することもあります。吠えたらとにかく無視をすることが大切です。1度無視したら、吠えるのをやめ、落ち着くまでは無視を貫きましょう。近所迷惑などを懸念して途中で要求に応えてしまうと、飼い主さんが言うことを聞いてくれるまで吠え続けるようになります。
何かに驚いて吠えるのをやめた場合ではなく、チワワの意思で吠えるのをやめて落ち着いている様子がみられたら褒めてあげるようにしてください。また、吠えそうになったけど我慢したという場合も思いっきり褒めてあげることが重要です。「吠えなければ飼い主さんに褒めてもらえる!」、「おやつをもらえたり遊んでもらえたり、いいことがある!」と認識してもらいましょう。
警戒心からくる威嚇吠えの場合は、愛犬のペースに合わせて社会化をするのが効果的です。子犬の頃と比べてしまうと時間はかかりますが、成犬になっていても遅くはありません。少しずつ経験を積み重ねることで、身の回りのものに対する恐怖心は減っていきます。
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噛み癖の対処法
子犬期の甘噛みを放っておくと成犬になっても噛み癖として残ってしまいます。噛み癖は自然に直ることはありません。子犬の頃とは噛む力が違うので、本気噛みして飼い主さんだけでなく他の人や犬を怪我させてしまう恐れもあります。そのため、なるべく早くやめさせましょう。
まずは、手をおもちゃだと思われないように、噛まれそうな位置に置くのは避けてください。噛もうとしたら無視して手を引っ込めたり、遊びを中断します。
また、噛んできたらその場で「ダメ」と短い言葉で叱ることも効果的です。家族間で言葉は統一するようにしてください。それでも噛もうとしてきたら一旦愛犬と距離を置くために部屋から出て、落ち着いた頃に戻るようにします。
叱るだけではなく、噛むことをやめたら褒めてあげるのを忘れないようにしましょう。チワワのしつけは褒めて伸ばすが基本です。
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チワワの特徴を理解することが大切
チワワが性格が悪いと言われてしまうのは、チワワの性格をきちんと理解せずにお迎えし、しっかりしつけることができなかったことが原因であることも少なくありません。飼いたいと思ってお迎えしたのに、こんなはずじゃなかったとならないよう、あらかじめチワワという犬種の性格をしっかり理解しておきましょう。
チワワは性格に合ったしつけ方をすれば、良きパートナーとなってくれる犬種です。信頼関係を築いて、可愛らしいチワワとの生活を楽しんでくださいね。
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