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犬の「ターゲットトレーニング」ってどんなトレーニング?練習方法など解説!

みなさんは、「ターゲットトレーニング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?かなり愛犬のしつけを勉強されている方以外はあまり耳馴染みのない言葉だと思いますが、プロのトレーナーさんや訓練士さんなどは当然のように使っているこの言葉。どんなトレーニングかというと、ターゲット(的)となる棒や道具を使って愛犬にトリック(技)などを教えるという方法で、ドッグダンスを教える時や愛犬と距離を置いて行うトレーニングをする際には便利です。今回はこのターゲットトレーニングについて詳しくご紹介します。

しつけ

ターゲットトレーニングってどんなトレーニング?

イルカショー

 ターゲットトレーニングは、犬のトレーニングというよりは他の動物の調教の際によく用いられる方法です。イメージしやすいのは、イルカショーなどでイルカがジャンプするときにトレーナーさんが持っている、先端に丸いボールがついた長い棒。イルカはそのターゲットを目指してジャンプすることを教わります。 

動物園や水族館では大活躍

 イルカのほかにも、ゾウやキリン、アシカなどもターゲットトレーニングを使って飼育員さんの指示に従う練習をしています。そして、その主な目的は健康管理のため。ターゲットとなる棒を使って動物たちを体重計の上に誘導したり、口を開けるコマンドで薬を飲ませたり歯のチェックなどもしています。 

愛犬のトレーニングにも応用できる

 ターゲットトレーニングは、愛犬のトレーニングにも応用できます。一般的なしつけの中でも特に「おいで」を教える際に、このターゲットトレーニングを導入すると便利なので、以下で詳しくご紹介していきます。 

ターゲットトレーニングで学ぶ「おいで」

犬の散歩

 お散歩中に突然、首輪やリードが外れてしまったらパニックになってしまいますよね。でもそんな時に「おいで」ができれば、愛犬をすぐに呼び戻せます。ノーリードで恐ろしいのは、車との接触事故やパニックになった愛犬が近くにいる人を咬んでしまう咬傷事故です。そんな、悲しい事故を防ぐため、「おいで」をしっかりとマスターしておきましょう。 

「おいで」にターゲットトレーニングが有効な理由

 「おいで」は愛犬を飼い主さんの元へ呼び戻すコマンドです。その時に重要なのは、必ず飼い主さんの手の届くところまで来させるということ。もし愛犬のリードが外れてしまって呼び戻しを行っても、飼い主さんの近くまでは来てくれるのにちょっと離れたところで止まってしまい、捕まえられないようでは意味がありません。

また、飼い主さんが愛犬を追いかけると、追いかけっこが始まったと思ってさらに遠くに逃げてしまうコもいるので、愛犬の方から飼い主さんに駆け寄ってきてくれるようにしておきましょう。

ターゲットは飼い主さんの手

 「おいで」のターゲットトレーニングでは、飼い主さんの手をターゲット(的)にします。愛犬の鼻と飼い主さんの手がピタっと触れることをゴールに設定しましょう。そうすることで、万が一の時にも愛犬を必ず手元まで呼び寄せることができます。 

「おいで」の練習方法

犬の鼻

 ここからは、「おいで」のターゲットトレーニングの練習方法を具体的にご紹介していきます。 

「おいで」の前に「待て」をマスターしておこう

 「おいで」の練習を始める前に「待て」を愛犬に教えておきましょう。離れたところから愛犬を呼ぶ時に「待て」の状態にしてから呼び寄せる必要があるので、まだ「待て」の練習をしていない時は先に「待て」をマスターさせておきましょう。 

  鼻ピタから始めよう! 

  1. 愛犬の鼻に飼い主さんの手のひらをピタっとくっつけ、「おいで」と声をかけます。
  2. すぐにオヤツをあげます。
  3. 1~2を繰り返し、飼い主さんの手のひらに鼻をくっつけるとオヤツがもらえると学習してもらいます。
  4. 愛犬に「待て」をさせておき、ちょっとだけ離れた場所で手のひら(ターゲット)を固定させ、「おいで」と声をかけます。
  5. 愛犬から近寄って鼻を手のひらにくっつけてくれたら、さらにほめてオヤツをあげます。

場所や距離を変えてみよう

 上記をマスターしたら、今度は練習する場所や呼び寄せる距離を変えて練習してみましょう。家の中ではできても、外へ出ると集中できなくなってしまうことも多いので、いろいろなシチュエーションでトレーニングを続けることが重要です。

また、外での練習の時はノーリードではなく必ずロングリードをつけて練習しましょう。

ターゲットトレーニングでしつけをもっと便利に!

犬

 今回は、ターゲットトレーニングについてご紹介しました。愛犬が自分の手のひらめがけて走ってきてくれるのは嬉しいものですよね。「おいで」のほかにも、飼い主さんの隣にピッタリとついて歩く「ヒール」や、ターンさせる「まわれ」など様々なトレーニングに応用可能なターゲットトレーニング。使い方次第ではとても便利なので、ぜひみなさんも愛犬とのトレーニングにターゲットトレーニングを導入してみてはいかがでしょうか?

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