犬も人間と同じように日常生活の中でストレスを感じていることがあり、そんなとき、実は“ストレスサイン”を発しています。犬は言葉で気持ちを伝えられないので、飼い主さんが愛犬からのサインに気がついてあげることが重要です。今回は犬にとってストレスとなる状態やストレスサインの見分け方、愛犬のストレスを軽減するためにできることを解説していきます。
犬のストレスの原因ってなに?
飼い主さんが「大したことないだろう」と思うようなことでも、犬にとっては大きなストレスになっていることがあります。犬はどのようなことが原因でストレスになるのか知っておきましょう。
不快に感じ落ち着けないとき
寝床が汚れている、室温が暑すぎる・寒すぎるなど、不快に感じてリラックスできないときも、犬はストレスになります。
運動不足・運動過多
運動不足や運動過多も、犬にとってストレスとなる大きな原因です。特にかつて狩猟犬として活躍していた犬種や大型犬などは、運動量が不足するとストレスになりやすいので注意が必要です。
不安や恐怖を感じているとき
他の犬や家族以外の人と接するのに慣れていない場合なども、緊張や恐怖で大きなストレスになります。また、留守番に慣れていない犬の場合も、不安や寂しさによりストレスを感じることが多くあります。
環境が大きく変わったとき
結婚や出産により新しい家族が増えた、犬や猫など新たに動物を迎え入れた、引っ越しにより生活環境が変わったなど、今まで過ごしていた環境が大きく変わったとき、犬はストレスを感じやすくなります。
犬がストレスを感じているときにみられる3つのサイン
何らかの理由により犬がストレスを感じているとき、どのような仕草でストレスサインを発しているのか、しっかりと理解しておきましょう。
欲求不満によるストレスサイン
もっと運動したい、構って欲しいなど欲求不満のときは、無駄吠えが増えるなどのストレスサインが見られます。
気持ちを落ち着かせたいときに見られるストレスサイン
眠いわけでもないのにあくびをする、目をそらす、暑くないのに舌を出してハアハアと呼吸をする、全身をブルブルと振る、舌をペロペロッと出して鼻を舐めたりする、などが見られるときは、不安や緊張状態から離れて気持ちを落ち着かせたいというストレスサインです。
不安や恐怖によるストレスサイン
犬が不安や恐怖によりストレスを感じているときは、尻尾が下がっている、尻尾を後肢の間に巻き込んでいる、体が固まったままで動けない、体がガタガタと震えている、といったストレスサインが見られます。
ただし、体が震えているのは病気が原因であったり、単に寒くて震えている場合だったりすることもあるので、ストレスのせいだと思い込まず、そのときの前後の状況も考えて見極めることが大切です。
愛犬にストレスサインが見られた場合にしてあげたいこと
人間と同様、犬もストレスの度合いが大きいと下痢や嘔吐、食欲不振など、体調を崩してしまうことがあります。愛犬にストレスサインが見られたときは、とにかくストレスが軽減するよう、以下のように対処してあげることが非常に重要です。
適度に運動させる
散歩時間を一度見直し、愛犬に必要な運動量を満たしてあげましょう。必要な運動量は犬種によって異なりますが、散歩時間の目安は以下と言われています。
- 小型犬:朝夕それぞれ約15~30分
- 中型犬:朝夕それぞれ約30~45分
- 大型犬:朝夕それぞれ1時間以上
人間と同じように犬にとっても散歩は、気分転換になる大切な時間です。適度に運動をさせてストレスが溜まらないようにしてあげましょう。
スキンシップを取るように心がける
配偶者や子供、新たに迎え入れた動物などに飼い主の愛情が向けられている姿を見ると、犬は不安になることも少なくありません。そのため生活環境が変わったときは、スキンシップを増やしたり優しく話しかけてあげたりして、安心させてあげましょう。
また、恐怖によりストレスを感じているときも同様に、落ち着かせてあげることが大切です。もしその場を立ち去ることで、恐怖心を取り除いてあげられる状況の場合は、抱きかかえるなどしてその状況から離れてあげるようにしましょう。
愛犬からのサインに気がついてあげよう
犬も日常のちょっとしたことが原因で、ストレスになっていることがあります。ストレスサインが見られたときは、まずストレスになっている原因をつきとめて対処してあげましょう。普段から愛犬の様子を観察し、ストレスサインに気づいてあげられるようにすることが大切です。
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