緩くウェーブがかった被毛と優雅なたたずまいが魅力的なイングリッシュコッカースパニエル。子犬を迎えるにあたって、性格や飼育のコツに加えて愛犬とどれだけ長く一緒にいられるかということも気になりますよね。今回は、イングリッシュコッカースパニエルの平均寿命や注意したい病気、長生きしてもらうために大切な体重管理について紹介していきます。
イングリッシュコッカースパニエルの平均寿命は?
イングリッシュコッカースパニエルの平均寿命は10〜12歳とされています。
犬の寿命は体が大きいほど短く、体が小さいほど長くなる傾向があると言われています。中型犬であるイングリッシュコッカースパニエルは、中型犬のなかでも標準的な寿命といえます。
イングリッシュコッカースパニエルが注意したい病気
愛犬の健康寿命を伸ばすためには、犬種特有のかかりやすい病気についての知識が必要不可欠です。特にイングリッシュコッカースパニエルは、遺伝性疾患が非常に多いと言われている犬種であるため、万が一愛犬に異常が見られた時、慌てず対処できるようにしておきましょう。
先天性激怒症候群
レイジシンドロームとも呼ばれる先天性激怒症候群は、突然噛みつくなど攻撃的な行動を見せてしまう病気です。
まだ、原因は解明されていませんが、イングリッシュコッカースパニエルの場合、ソリッドカラー(単色)の個体が起きやすい傾向にあるとされています。遺伝性疾患と考えられており、根本的な治療法はありませんが投薬によって攻撃的な行動を抑えられることもあるため、急に愛犬が噛み付いてきたり、物を壊すなどの攻撃性が見られたら、動物病院を受診しましょう。
進行性網膜萎縮症
進行性網膜萎縮症とは、目の奥の網膜の異常によって視力が徐々に低下していき最終的に失明してしまう目の病気です。
症状としては、はじめに夕方から夜にかけて目が見えにくくなり、物にぶつかったり、段差につまづく、音に敏感になるなどが見られます。進行していくと日中も夜間と同様に目が見えにくくなります。
遺伝性疾患と言われており、イングリッシュコッカースパニエルは、高い確率で発症すると言われているため、日頃から愛犬の行動をよく観察しましょう。
白内障・緑内障・チェリーアイ
イングリッシュコッカースパニエルは、白内障や緑内障、チェリーアイなどの眼病が多く発症すると言われています。
水晶体が白く濁ることで視覚障害が起こる白内障や、眼圧が高くなることで視神経や網膜に変化を起こし視力障害を起こす緑内障、目頭にある第三眼瞼が飛び出して赤く腫れ上がるチェリーアイなどが主に起こりやすい病気です。
白内障は、基本的に加齢と共に発症することが多いですが、遺伝的要因によって1歳未満でも発症する場合もあるため、若いうちから定期的な健康診断を心がけましょう。
イングリッシュコッカースパニエルの体重管理について
愛犬により長く健康に暮らしてもらうためには、様々な病気の原因になる肥満に注意する必要があります。食事や運動によって愛犬の体重管理を徹底していきましょう。
好きな運動
イングリッシュコッカースパニエルは、体力があり自由に走ることが好きです。毎日の散歩に加えて、ドッグランや広い公園で思いっきり走らせてあげたり、ボール遊びなどを行ってあげるとストレス発散にも繋がります。
ごはんの量
愛犬のごはんの量が適量であるかどうかを知るためには、与えているフードのパッケージに記載された給与量を参考にして与えながら、うんちの状態を確認することです。
うんちを摘み上げた時に、トイレシートに少し跡が残る程度の柔らかさであればごはんの量は適量と言えます。それよりも柔らかければ量が多い、固ければごはんが少ないサインです。体重測定と共にうんちの状態をチェックしながら、愛犬に合ったごはんの量を見つけましょう。
散歩の目安
イングリッシュコッカースパニエルは、猟犬として活躍していた犬種なため、運動量は豊富です。活発な性格でお散歩も大好きなため、最低でも1日1時間以上の散歩が必要になります。
愛犬の様子を常日頃から観察しておこう
イングリッシュコッカースパニエルは、遺伝性疾患が多いと言われている犬種です。もちろん、すべての個体が遺伝性疾患を受け継ぐわけではありません。愛犬の様子を日々観察しながら、十分な運動と食事による体重管理や生活環境を整えることが、少しでも長く一緒に愛犬と暮らすための助けとなるでしょう。
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