子どもが赤ちゃんに戻ったような行動を取り、ママにくっついて甘えてきたりする「赤ちゃん返り」は、犬にも見られることがあります。シニアの愛犬が飼い主さんから離れなかったり、わざと気を引こうとするような行動が見られたら、もしかしたらそれは“赤ちゃん返り”をしているのかもしれません。そこで今回は、老犬が赤ちゃん返りをする理由や接し方について説明します。
老化についての他の記事 |
---|
犬が赤ちゃん返りをするのはなぜ?
自分である程度いろいろなことができるようになった子どもが、環境の変化などにより赤ちゃんに戻ったような行動を取ることを「赤ちゃん返り」と言います。この赤ちゃん返りは年齢を重ねた老犬にも見られることがあります。
では、なぜ犬が赤ちゃん返りをするようになるのか?まずはその理由を探っておきましょう。
老犬の赤ちゃん返りの理由|1.認知症によるもの
認知症によって子犬の心に戻ってしまい、自分を守ってくれる存在がいないと思って不安になり、赤ちゃん返りをすることもあります。
老犬の赤ちゃん返りの理由|2.加齢による変化からくるストレス
老犬になると体の機能が衰えてきて、今までできていたことができなくなってくる、といったことが増えてきます。そのような体の変化による不安やストレスから、飼い主に甘えたりなどの赤ちゃん返りの行動を見せることもあります。
こんな行動は「赤ちゃん返り」かも
ここでは、犬が赤ちゃん返りをするとどんな行動が見られるのか?赤ちゃん返りによる行動の変化を3つご紹介します。
1.飼い主の気を引こうとする行動をする
ゴミ箱をあさるなどのいつもしないようないたずらをしたり、トイレができるのに粗相をしたりなどをすることもあります。愛犬が自分を忘れて欲しくないという気持ちから、飼い主の気を引こうとしてこのような行動をするのです。
2.愛犬の名前を呼んでも無視する
愛犬の名前を呼んでも無視をしたり、あえてそっぽを向いてみたりなどの態度を取ることもあります。
3.飼い主のそばにずっといたがる
犬が飼い主の後をついて回る、そばを離れたがらないなどの、いわゆる分離不安の状態が見られることがあります。不安で落ち着かず、飼い主に甘えたいという強い気持ちが生じてこのような行動を取ります。
老犬の「赤ちゃん返り」はどう接したらいい?
シニアの愛犬の赤ちゃん返りは、愛犬との接し方を工夫する、見直すことで軽減させることができます。赤ちゃん返りをした愛犬にどのように接するのがよいのかを見ていきましょう。
愛犬のそばにいて安心させる
認知症に伴う赤ちゃん返りでは、夜鳴きをすることがあります。そのような場合は添い寝をする、もしくは飼い主さんが見えるところで愛犬を寝かせて安心させてあげると鳴きやんで寝てくれることもあります。
もしどうしても改善しない場合は、愛犬の鳴き声が近所迷惑になるかもと飼い主さんも不安だと思われますので、獣医師やトレーナーなどの専門家に相談してみましょう。
積極的なコミュニケーション
犬は飼い主からの愛情を感じることで不安な気持ちやストレスが軽減され、それに伴い赤ちゃん返りの行動が改善されることも少なくありません。加齢に伴う愛犬の体と心の変化を受け止め、積極的に愛犬とコミュニケーションを取って愛情を伝えていくことが赤ちゃん返りをしている犬には大切です。
愛犬の気持ちを汲み取ってあげよう
人間も加齢に伴い体が不自由になってくると、家族に甘えたりわがままな態度を取ったりすることがありますが、犬もこれと同様で、体の変化から心も変化し赤ちゃん返りをすることがあります。もし愛犬が赤ちゃん返りをしていたら、愛犬の気持ちを理解して愛情を持って接してあげてくださいね。
カテゴリーの人気記事