犬がコロッとひっくり返り、お腹を見せる姿はとても可愛らしいですよね。散歩中や遊んでいるときなど、様々な場面で人や他の犬にお腹を見せるような仕草をしますが、周りに誰もいない時でもお腹を上に向けていることもあります。この行動にはどのような理由があるのでしょうか？反対に、お腹をあまり見せない子はなぜ見せてくれないのでしょうか？
ここでは、犬がお腹を見せる理由や、その時の気持ちを解説します。
犬の生態/気持ち|
犬の気持ちについての他の記事 |
|---|
お腹を見せる仕草は心を許している証？
お腹を見せるという仕草は、犬にとって非常に無防備な状態です。犬は基本的には安心できる場所、安心できる人の前でしかお腹を見せるような行動はしません。
そのため、人前でお腹を見せるのは心を許しているからという場合が多く、その環境を心地いいと感じているからです。犬がお腹を見せている時はなるべくリラックスできる環境を保ち、ちょっかいを出したり、嫌がるようなことをしたりしないようにしてください。
お腹を見せる4つの理由
犬が人にお腹を見せる理由はたくさんあります。犬は言葉を話すことができないため、体を動かすボディランゲージでコミュニケーションをとります。犬がお腹を見せるのもボディランゲージの1つであり、場合によっては犬が相手に何かを伝えようとしている場合があります。ここでは犬がお腹を見せる理由を紹介していきます。
【1】撫でて欲しいから
お腹を撫でられるのが大好きな犬はたくさんいます。犬はお腹を撫でて欲しいときに飼い主さんの側へ行き、仰向けになることがあります。
【2】涼もうとしているから
暑い夏の日は仰向けになり、涼もうとしている場合もあります。犬のお腹は体の他の部分よりも毛量が少ないので、風などで涼むことができます。また、体を広げることで熱がこもるのを防ぐことができるため、他の体勢よりも涼しく感じられることがあります。
【3】リラックスしているから
お腹を見せながら寝るのが心地よいと感じる犬もいます。寝る時や遊ぶ時に仰向けになります。この場合は犬がリラックスしているということであり、その体勢が好きだということです。
【4】服従しているから
犬は服従している時に、相手にお腹を見せることがあります。これは人に対してだけではなく、犬同士が遊んでいる状況などで見かけることがあるかもしれません。服従的な犬は支配的な犬や人にお腹を見せることで、喧嘩するつもりはないということを伝えます。
お腹を見せない3つの理由
では、お腹を見せたがらない子にはどういった理由があるのでしょうか。
【1】寒いから
寒いと感じているときは、仰向けになってお腹を見せることはしません。寒い時期は小さく丸まることで、体温を逃さないようにしている可能性があります。
【2】必要が無いと思っているから
お腹を見せる必要がないと思っているのかもしれません。飼い主さんに注目してもらう必要もなく、撫でて欲しいと思わない時はお腹を見せる必要もありません。
【3】リラックスできていないから
まだその環境に慣れていない、緊張しているということも考えられます。知らない人がいる状況でも、同じことが言えます。新しい人がいる場所や、慣れない環境では犬はリラックスすることができません。警戒しているため、無防備な格好である仰向けの体勢になりたがらないかもしれません。
愛犬と触れ合う時間を大切に
愛犬がお腹を見せるのには、服従していることを伝えようとしている場合があります。しかし、ほとんどの場合はそこまで深い意味はなく、ただ単に心地がいいからという単純な理由でしょう。
犬がお腹を見せているあいだは撫でてあげたり、そっと見守り、リラックスできる空間を作ってあげるようにしてくださいね。共にリラックスできる時間はスキンシップを図る良い機会であり、愛犬との信頼関係をさらに深めていくことができるチャンスですよ。
犬の心理に関する記事はこちらも
あわせて読みたい
【獣医師監修】信頼されている証？愛犬が飼い主さんにお尻を向ける心理とは
あわせて読みたい
【獣医師監修】耳を倒す仕草に込められた愛犬の気持ち｜対処が必要なケースも
カテゴリーの人気記事