犬は、いろいろな鳴き方をしますが、ときに何かを訴えるかのように飼い主に対してしゃべるように鳴くことがあります。一体どんな気持ちなのでしょうか?この記事ではしゃべるように鳴いている時の犬の気持ちをご紹介します。
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犬がしゃべるように鳴くときの気持ち
「わんわん」ではなく、何かをしゃべっているかのように鳴くこともあり、そんな鳴き声を聞いたことがある方は多いのではないかと思います。
ここでは、犬がしゃべるように鳴くときの気持ちについて見ていきます。
飼い主が喜ぶことを知っているから
しゃべるように鳴く愛犬に対して「おしゃべりできてすごいね!」などと褒めたことがあると、飼い主に褒めてもらえてると思って鳴いている可能性があります。
文句があるとき
ふてくされている時も、しゃべるように鳴くことがあります。例えば飼い主に叱られているときに、「何がいけないんだよ」と言わんばかりに「ウオウオウオゥー」と鳴いたりします。
また、遊んでいるおもちゃを飼い主に取られそうになったときなども、低い声でしゃべるようにして鳴くことも珍しくありません。
何かを要求している
何か要求したいことがあると、しゃべるように鳴くことがあります。おやつがほしいときや構ってほしいときなどに「アウアウアウー」と、まるでお話しているかのように鳴いたり、見るからに一生懸命訴えているのが分かります。
そもそも犬は人間の言葉を理解できるの?
犬は、飼い主が発した言葉に対してしゃべるように鳴くことがありますが、そもそも犬は人間の言葉を理解できるのでしょうか?
犬は単語の違いも区別できる
犬は自分が覚えている単語と、その単語の発音が似ている単語を区別できることも判明しています。
研究では、犬が覚えている単語「sit(シット:おすわり)」と「sit」と発音が似ていて意味が違う単語、「sit」と発音が全く異なり意味も違う単語を犬に聞かせて反応をみました。すると、犬は自分が覚えている単語と、発音が全く異なる単語を聞いたときでは脳の活動が異なっており、犬は自分が覚えている単語との違いを認識していることがわかりました。
なお、自分が覚えている単語と発音が似ていて意味が違う単語においては、覚えている単語と同じだと認識しました。つまり犬は、その単語が持つ意味ではなく、イントネーションによって言葉を理解しているということになります。
犬は飼い主が発する単語とイントネーションにより言葉を理解している
ハンガリーにある大学の動物行動学者をはじめとした研究者たちが行った実験で、犬は飼い主が発する言葉やイントネーションを理解していることが判明しています。実験では、飼い主に以下の4パターンで犬に言葉をかけてもらい、犬の脳の反応を調べました。
- 褒める口調で褒め言葉
- 普通の口調でほめ言葉
- 普通の口調でほめ言葉
- 普通の口調で普通の言葉
上記の4パターンを犬が聞いているときに脳の活動を分析したところ、脳の左半球が単語に、右半球が声のイントネーションに反応していることがわかりました。そして、褒める口調で褒め言葉をかけたときだけ、よいことが起こると感じたときに反応する、脳の「報酬領域」と呼ばれる部分が反応を示しました。
この結果から、犬は飼い主が発する単語とイントネーションから、褒め言葉だけど褒められていない、褒める口調だけれども褒め言葉ではないということを理解しているとの結論に至っています。
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犬は飼い主の言葉を理解し、ときにしゃべるように鳴いて意思表示をします。今回ご紹介した動画からも伝わってくるように、愛犬の声に親身に耳を傾けてあげれば、何を訴えているのかを理解できるようになれそうですね。
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