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小型犬に適した散歩時間について|散歩のしすぎって良くないの?

小型犬を飼っている飼い主さんや、これから小型犬を迎えようとしている方の中には、「小型犬は散歩する必要がない」と耳にしたことがある人も少なくないのではないでしょうか?しかし、どんなに身体が小さく、必要な運動量が少ない犬でも毎日のお散歩は必要です。とは言え、極端にお散歩の時間を設けるのも身体に負担がかかってしまいます。そこで今回は、小型犬に適した散歩時間や距離、回数について解説していきます。どれくらいが適切なのか分からないという方は参考にしてみてくださいね。

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小型犬にもお散歩が必要な理由について

小型犬 散歩

身体が小さく運動量も比較的少ないことから、「小型犬に散歩は必要ない」と言われることも多いですが、実際はそうではありません。これは小型犬に限らず全ての犬に共通して言えることです。まずは犬にお散歩が欠かせない理由について見ていきましょう。

①運動不足解消・肥満予防

「家の中で思いっきり走り回って遊んでいるだけで十分な運動量は確保されているから、お散歩はしなくても大丈夫」という意見もありますが、室内で走り回っているからと言って十分な運動になっているとは限りません。中型犬や大型犬はもちろん、小型犬であっても活発な犬種は室内だけでは運動不足になってしまいます。

運動不足になるとストレスが溜まるだけでなく、有り余った体力を発散しようと吠えたり物を噛んで壊したりするなどの問題行動が見られるケースも多いです。肥満や、糖尿病・心臓病などの病気の原因にもなりかねません。体重が増えることで関節に負担がかかり、関節炎やヘルニアを引き起こしてしまうこともあります。

お散歩は運動不足によるストレスの解消だけでなく、肥満・病気を予防するためにも重要な役割を果たしているのです。

②気分転換

外の空気に触れ、色々なニオイを嗅ぎ、アスファルトや土、草などの感触を感じながら歩くことは気分転換になります。わたしたちもずっと家の中にいたらストレスが溜まってしまいますよね。犬も同じです。必要な運動量は少なくても外に出ることはリフレッシュになるため毎日のお散歩は必要なのです。

③筋力維持

自分の足で歩くことは筋力を維持するためにも大切です。歳を重ねるごとに歩く速度は遅くなり足腰も弱くなっていく傾向にありますが、だからと言って歩く機会を設けないとどんどん足の筋肉が落ち、お散歩に行けなくなってしまいます。寝たきりで単調な毎日を送っていると脳への刺激がなく認知症を発症しやすくなるとも言われているので、怪我や体調不良でなければなるべく愛犬自身の足で歩かせるようにしましょう。ハーネスで歩行補助してあげたり、疲れて歩けなくなった時のために犬用カート(バギー)を活用したお散歩も効果的です。

④社会性を育む

お散歩中にすれ違う犬と挨拶をしたり、さまざまな世代の人と触れ合ったり、車や電車などの音を聞いたりすることは犬の社会性を育みます。特に生後3ヶ月半頃までのお散歩の経験は、犬が将来快適に人間社会で暮らしていくための素地を養うために欠かせないものです。社会化が不足すると、聞きなれない音や見慣れない人などの刺激に対して恐怖心や不安を抱きやすく、何に対しても吠えやすい子になってしまうので、好奇心旺盛で新しい物事に順応しやすい時期にいろいろな経験をさせてあげることが大切になります。

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⑤コミュニケーション

お散歩の時間は飼い主さんと愛犬とのコミュニケーションの時間にもなります。犬は飼い主さんのことが大好きなので、話しかけながらお散歩に行ってあげると、嬉しそうに飼い主さんの顔を見ながら歩くようになり、絆が深まるでしょう。

スマートフォンを見ながらただリードを持って歩いているだけという飼い主さんも見かけますが、何かに興味を惹かれ急に走り出したり、自転車が突然飛び出してくることもあるかもしれないので、お散歩中は周りをよく観察し、愛犬のリードをしっかり持つようにしてください。

小型犬に適したお散歩時間や回数はどれくらい?

小型犬 散歩

小型犬の成犬に必要なお散歩時間は一般的に1回あたり15~30分程度と言われています。距離にするとだいたい1~2㎞ほどが目安です。1日に2回が理想ですが、難しい場合は1回で少し長めにお散歩してあげたり、室内で遊んであげるようにしましょう。

しかし、上記のお散歩時間はあくまでも目安であり、小型犬の中でも大型犬と同じくらいの運動量が必要なジャックラッセルテリアは1回のお散歩で60~90分程のお散歩が必要になるでしょう。

一方で、チワワマルチーズヨークシャーテリアなどの愛玩犬は1回あたり15分ほどお散歩してみて、まだお散歩し足りない様子であれば少しずつ長くするといった調整をしていきます。

狩猟犬としてのルーツを持つトイプードルや、体力のあるミニチュアピンシャー、活発なパピヨンなどの犬種は1回あたり30分以上のお散歩が目安です。

このように犬種によっても適切なお散歩時間は異なりますが、さらに個体差もあるため、愛犬に合ったお散歩時間を見極めなければいけません

身体の小さい小型犬は地面に近いので熱さや寒さの影響を受けやすいです。そのため、夏と冬は気温によって短めに切り上げる判断も必要になります。いつもよりもお散歩時間を短くした場合は、室内でできる遊びで運動欲求を解消してあげるようにしてください。

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お散歩しすぎるとどうなるの?

小型犬 散歩

お散歩は犬にとってメリットが多いのだから、たくさんしてあげればあげるほどいいのではないかと思いますよね。しかし、過度に運動することは悪影響を及ぼすこともあります。

疲労による体調不良

あまりにも運動量が多すぎると体力を消耗しすぎて体調を崩してしまうことがあります。過労によって一時的に食欲不振が見られることもあるので、愛犬の元気がなかったり、ご飯を食べないなどの様子が見られたらお散歩の時間や距離を見直しましょう。

骨や関節への負担

小型犬は中・大型犬と比べて骨が細いので長時間お散歩することで骨や関節に負担がかかってしまう可能性があります。関節を痛めてしまったり、膝蓋骨脱臼の原因にもなるので、あまりに長時間のお散歩は避けてください。

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心臓や呼吸器への負担

過度な運動は心臓や呼吸器へ負担がかかる恐れがあります。小型犬はシニア期に入ると心臓病を発症しやすいと言われているので、心臓に負担がかかることはなるべく避けましょう。

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体重の減少

その子にとって必要な運動量をこえて運動させてしまうと、ストレスを感じて食欲が低下し痩せてしまうことがあります。また、摂取カロリーよりも消費カロリーが多い場合、ごはんを食べているのに痩せるという状態になります。

お散歩しすぎなサインを知っておこう

健康的な生活を送るためには適度な運動が欠かせませんが、運動のしすぎも身体に負担がかかるので好ましくありません。ここではお散歩の量が多すぎる場合に見られるサインをご紹介します。

【お散歩中】

  • 呼吸が荒くなる・呼吸のスピードが早い
  • 歩く速度が遅くなる
  • その場に座り込んで歩かなくなる
  • 舌が白い

【帰宅後】

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 元気がない

特に子犬は体力の限界を超えて遊びがちなので、飼い主さんが行動をコントロールしてあげないと体調を崩してしまうことがあります。遊びたがってる、お散歩したがっているからといって長時間お散歩するのは避けましょう。

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愛犬に合ったお散歩時間を見極めよう

小型犬 散歩

同じ小型犬でも犬種によって必要なお散歩時間は変わります。また、個体差もあるので、お散歩が大好きな子もいれば、あまり外に出るのが好きではない子もいるでしょう。せっかく一緒にお散歩をするのだから、お互いに楽しい時間にしたいですよね。

その子に合った運動量を見極めるのははじめは難しいですが、愛犬の様子をよく観察することが適切なお散歩時間を見つけるカギです。

愛犬からのサインを見逃さないよう、お散歩のときはスマホから手を放し、たくさん話しかけながら歩いてあげてくださいね。

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