短い手足に大きな口、わんぱくな性格が愛らしいパグは、今や数ある犬種の中でも特に人気のワンちゃんです。皆さんの周りにも、パグを飼っている方は多いのではないでしょうか。街中や公園、ドッグランでもパグをよく見かけますよね。そんなパグですが、飼いやすいことを決め手にパグを選ばれる方も増えてきています。本記事では、パグの飼いやすさについて、実際に飼う時のポイントや飼い方について解説していきます。パグを飼い始めた方もこれからパグを飼う予定の方も、是非参考にしてみてください。
パグを飼うときの注意点
「パグは意外と飼いやすい!」「パグは飼いにくくて後悔した」などパグに関してさまざまな意見がありますが、パグを実際に飼うとなるとどのような点に気を付けたらいいのでしょうか。ここでは、パグを飼う時の注意点をご紹介していきます。
ポイント①熱中症に気を付ける
皆さんは短頭種という言葉をご存じでしょうか。
短頭種とは、マズルの長さが頭蓋骨の長さよりも短いワンちゃんのことを指し、パグはその短頭種の一種です。パグの他にもフレンチブルドッグやペキニーズなども短頭種に分類されます。
パグのような短頭種のワンちゃんは、身体的な構造上、呼吸器のトラブルを起こしやすく、体温調節も苦手です。そのため、暑い時期は特に熱中症対策をしっかりと行う必要があります。
こまめな水分補給や室内の温度調整、夏の散歩は、日がまだ出ている暑い時間を避け、早朝や日没後に行くなど工夫することが大切です。
②皮膚のお手入れをしっかり行う
パグを飼うにあたって、皮膚のお手入れは入念に行う必要があります。
パグの顔にはシワがたくさんありますが、シワの間には涙や皮脂などの汚れが溜まりやすいです。放置すると皮膚炎を起こしてしまう可能性もあるので、こまめにシワの間をチェックして、汚れていた場合は濡らしたタオルやペット用のお手入れシートで優しく撫でるように拭き取ってあげましょう。
全身を綺麗にする場合は拭き取りではなく、お風呂に入れてシャンプーしてあげるのがおすすめです。
③コミュニケーションをしっかりととる
パグは遊び好きのワンちゃんなので、たくさん遊んでしっかりとコミュニケーションをとり信頼関係を築きましょう。
パグはわんぱくで好奇心旺盛な性格をしていますが、一方で寂しがり屋で甘えん坊な一面もあります。
そのため、留守番が多かったり、あまり一緒に遊んであげられなかったりすると拗ねてしまうこともあり、飼い主さんの指示を無視したりいたずらなどの問題行動の原因ともなり兼ねないので、日頃からコミュニケーションをしっかりとってあげましょう。
④健康管理をする
ご存じの方も多いかと思いますが、短頭種であり太りやすい体質のパグは気を付けなければならない病気が多くあります。
特に皮膚や呼吸器、関節の病気にかかりやすいため、常日頃から身体に異変が無いかチェックしましょう。
パグの飼い方について
ここではパグの飼い方について「しつけ」、「散歩」、「お手入れ」のポイントをご紹介します。
~しつけ編~
パグを飼うにあたって、しつけをしっかりとできるかどうか不安な方も多いかと思います。
基本的には、パグは無駄吠えの少ない犬種と言われていますが、一度興奮するとなかなか落ち着かないこともあるため、興奮した時に落ち着かせることができるよう、「伏せ」や「おすわり」などのコマンドはしっかり教えておく必要があります。
また、パグは頑固な一面もあるので、しつけには根気が必要になることも珍しくありません。
飼い主との信頼関係を大事にするワンちゃんなので、しつけがうまくいかなくても決して叱ったり怒鳴ったりするようなことがないようにしましょう。
~散歩編~
パグは他の犬種と比べると、食欲旺盛で太りやすい犬種のため適度な運動が必要となりますが、短頭種のため激しい運動を長時間続けてしまうと呼吸困難に陥る危険性があるため注意が必要です。
走り回ったり追いかけっこなどのような運動はしなくても、毎日の散歩で一日の運動量は確保できます。目安として、一日に20〜30分の散歩を1〜2回してあげるといいでしょう。
しかし、春〜秋にかけての気温の高い時期は、熱中症になってしまうリスクが高まるため、涼しい早朝や夜に行うことを意識してください。
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~お手入れ編~
最後にパグの飼い方の一つとして、お手入れについてご紹介していきます。お手入れは清潔で健康な状態を維持するためには欠かせません。ここでは、パグに必要なお手入れをいくつかご紹介します。
シワのお手入れ
パグの顔にはシワがありますが、そのシワには皮脂汚れや涙、食べかす、よだれなどが溜まりやすいため、こまめに掃除してあげなければいけません。
シワの掃除を怠ってしまうと、溜まった汚れの部分から悪臭が発生することもあります。特に夏の湿気が多い時期には注意が必要です。
シワの汚れを拭き取るタイミングとしては、例えばエサを食べた後や水を飲んだ後、雨の日の散歩後など、汚れが付いたタイミングでその都度拭き取ってあげるといいでしょう。
顔や身体を拭き取る時は、濡らしたタオルや水を含ませたコットン、専用の拭き取りシートなどが役立ちます。また、ごしごしこすらず、シワを広げて汚れをなぞるように拭き取りましょう。
最後に乾いたタオルなどで、皮膚が湿ったままにならないよう乾拭きしてあげるとベストです。
耳掃除
パグの耳は垂れ耳なので、通気性が悪く蒸れることがよくあります。そのため、外耳炎などの炎症が起こりやすいです。日頃から耳の様子をチェックし、汚れていたら掃除をしてあげましょう。
綿棒を使うと汚れを中に押し込んでしまったり、耳の中を傷つけてしまう恐れもあるので、専用のクリーナーを使ったり、見える範囲を使い捨てのコットンなどで優しく拭き取ってください。
耳のお手入れをしてくれる動物病院やサロンもあるので、うまくできないという場合には利用するのも1つです。
ブラッシング
パグはダブルコートのため、毛が抜けやすいという特徴があります。日頃からブラッシングを行い、余分な抜け毛を除去してあげましょう。
ブラッシングブラシは、コームやラバーブラシ、獣毛ブラシなど様々な種類があるので、愛犬に合ったブラシを選ぶことはもちろん、用途や使いやすさも加味するのが◎です。
シャンプー
定期的にシャンプーをして被毛や皮膚を清潔にしましょう。パグのシャンプーは、だいたい月に1、2回程度が目安と言われています。
しかし、過度なシャンプーは逆に皮膚病の原因となる可能性もあるため注意が必要です。
爪切り
パグを飼うには、爪切りも月に1〜2回を目安に行いましょう。
爪が伸びきった状態で放置してしまうと、パグ自身が怪我をするだけでなく、我々飼い主も抱っこした時やじゃれ合った時などに怪我をしてしまう可能性があります。
歩く時に爪が床に当たる音がすると爪が伸びてきた証拠なので、適切なタイミングで爪を切ってあげましょう。
爪切りを嫌がる場合や、苦手な場合は動物病院やペットサロンでも行ってもらえます。
歯磨き
健康のためには毎日の歯磨きも欠かせません。少なくても2〜3日に一度、口腔内のチェックを兼ねて磨いてあげるといいでしょう。
歯磨きを怠ってしまうと、口臭が気になったり歯周病になったりするリスクが高まるため、しつけの一環として子犬の頃から歯磨きをする習慣を付けておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事ではパグの飼いやすさに関して、飼う時のポイントや飼い方の基本について詳しくご紹介しました。
パグは年々人気が増えてきている犬種の一つですが、人によっては飼ってから後悔するパターンも多く、しっかりとパグの特徴や性質を理解し、相性を確かめた上で判断する必要があります。これからパグを飼う予定の方は、本記事でご紹介したパグの飼い方や飼う時のポイントをしっかりと踏まえた上で、飼うかどうか判断しましょう。
また、実際にパグを飼った後に後悔してしまった飼い主さんの声もあるので、後悔しないようにするためにも、以下の記事も一度読んでみてくださいね。
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