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フレンチブルドッグは飼うのが大変な犬種なの?手に負えないと言われる要因を調べてみました

フレンチブルドッグは明るく穏やかな性格と無駄吠えの少なさから家庭犬向きと紹介されることが多い犬種です。愛嬌たっぷりな見た目も相まって日本のみならず海外でもとても人気があります。その一方で、「急に凶暴になって手に負えない・・」という声も。コワモテな表情とは裏腹にフレンドリーで甘えん坊な子が多いと言われているフレンチブルドッグが多くの飼い主さんを悩ませてしまうのはなぜなのでしょうか。今回はフレンチブルドッグが手に負えないと言われてしまう理由や、急に凶暴になってしまう要因について調べてみました。

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フレンチブルドッグの基本的な性格について

フレンチブルドッグ

筋肉質で堂々とした佇まいのフレンチブルドッグは、一見怖そうな印象を受けるかもしれませんが、実際にはとても魅力的な性格の持ち主なのです。まずはフレンチブルドッグの基本的な性格傾向についてご紹介します。

天真爛漫でマイペース

フレンチブルドッグは飼い主さんだけでなく、他の犬や人とも仲良くなれる子が多いと言われています。どっしりと構えており、多少のことでは驚かないので、警戒心や恐怖心から吠えることも少ないようです。

また、マイペースな一面もあり、みんなが走り回っているドッグランで1匹だけ眠りだしたり、熱中していた遊びを急にやめたり、呼んでも反応してくれないこともあるんだとか。

社交的な部分と気分屋な部分のギャップが、多くの人を惹きつけるフレンチブルドッグの魅力の1つと言えるかもしれませんね。

好奇心旺盛で遊び好き!

見た目(主に体型)からあまり遊ぶのは好きではないのかな?と思いきや、フレンチブルドッグは活発で遊ぶことが大好きです。気に入ったおもちゃがあれば夢中になって遊び続けることもあります。ボール遊びや引っ張りっこなど、一緒に遊んであげるときには何度も同じ遊びを要求されることもあるので、ちょっぴり覚悟が必要かもしれません。

ただし、前述した通りマイペースな子も少なくないので、中には「おもちゃや遊びよりも眠る方が好き!」という子もいるようです。

1人で過ごすのは苦手

フレンチブルドッグは甘えん坊な子も多いです。自宅にいるときは膝の上にやってきてくつろいでいたり、ピタッと寄り添ってくることも珍しくありません。そのため、お留守番は少々苦手です。

ストレスを溜めやすく繊細な一面もあるので、構ってもらえなかったり叱られたときにはしょんぼりと落ち込んだ姿を見せます。

手に負えないと言われてしまう理由とは

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグの性格を知れば知るほど関わりやすいように見えますが、「飼ったことを後悔した」という声も聞かれます。無駄吠えしにくく、初心者でも飼いやすいと紹介されることが多い一方で、なぜ手に負えないと言われてしまうのでしょうか。

興奮しやすい

基本的にはおおらかですが、フレンチブルドッグは比較的興奮しやすいとも言われており、1度スイッチが入ると力の強さも相まってコントロールするのが難しくなることがあります。

犬は興奮すると噛みついてくることがありますが、フレンチブルドッグは顎の力が強いので相対的に噛む力も強く、遊んでいるつもりであっても噛まれた側は怪我をしてしまう可能性も0ではありません。実際に飼い主さんの中には噛まれて流血した人や病院に行くほどの怪我をしてしまった人も多くいます。また、お散歩中の犬や自宅に遊びに来ていた友人に噛みついてトラブルになったというケースも少なくないようです。

興奮状態のフレンチブルドッグを落ち着かせるのは少々難しいので、興奮する前に落ち着かせることがポイントになります。「特定の対象をじっと見ている」、「呼吸が早くなる」などの様子が見られたら、他の事に気を逸らすように誘導したり、「お座り」や「待て」といったコマンドを出し愛犬とアイコンタクトをとるなどして落ち着かせましょう。

日頃の様子をよく観察して、「興奮しそうだな」というサインをなんとなく把握しておくと、夢中になって暴走してしまうという事態を未然に防ぐ確率があがるはずです。

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細かい気遣いが必要

フレンチブルドッグは「短頭種」と呼ばれる部類の犬種です。マズルがとても短いことから「鼻ぺちゃ」の愛称でも親しまれ人気がありますが、短頭種の犬種は他の犬種と比べて飼い主さんが気をつけなければいけないことがたくさんあります。

例えば、短い鼻は気道が狭いことが多く呼吸がしづらいため、ちょっとした運動でもハァハァと息が苦しくなります。そのため、お散歩時や遊んでいるときに舌を出していたりパンティングをしていたら適度に休憩を挟んで休ませてあげなければいけません

熱を逃がしにくい構造をしていることから熱中症のリスクも他の犬種より高いので、外出時だけでなく自宅の中であっても温度管理には気を付ける必要があります。

また、フレンチブルドッグはその体型から椎間板ヘルニアになりやすいので、足腰に負担がかからないよう階段やソファへのぼらせないようにする、フローリングにはカーペットを敷いたりフロアコーティングをして滑りにくいようにするなど、住環境の工夫も必要です。

食欲旺盛で体質的に太りやすいですが、肥満は心臓病や糖尿病などの原因となるだけでなく、太ることで首周りに脂肪がつくことで気管が圧迫され呼吸のしづらさに拍車をかけたり、ヘルニアの発症率をあげてしまうこともあるので、日頃からの体重管理も重要になります。

この他にも皮膚がデリケートなことや呼吸器のトラブルを抱えやすいことから他の犬種と比べて医療費もかかる傾向にあり、フレンチブルドッグならではの大変なことは意外と多いのです。

飼っている人が多いことや飼いやすいと紹介されることからあまり犬種の特性を調べずに迎えてしまい、「こんなにも色々な面で配慮が必要だなんて知らなかった」と飼ったことを後悔して里親に出すという選択をする人もいるというのは悲しいですね。

急に凶暴化することも?原因って何だろう

フレンチブルドッグ

初めはいい子だったのに、〇歳を過ぎてから急に凶暴になったという声も見受けられるフレンチブルドッグ。特にガブガブと噛みつくことが多く、家族だけでなく他人にも攻撃的になってしまい頭を悩ませている飼い主さんも少なくないようです。温厚でフレンドリーな傾向にあるフレンチブルドッグが凶暴になってしまう原因はなんなのでしょうか。

運動不足

筋肉質な体型をしていますが、必要な運動量はそこまで多くはありません。短頭種の犬種は遊びすぎたり興奮してしまうと呼吸がしづらくなってしまうので、その面からも「たくさん運動させなきゃ!」と躍起になる必要はありませんが、だからと言ってずっと家で過ごしているとストレスが溜まってしまいます。

もともと活発で遊ぶことが大好きな子が多いので、適切な運動量を満たしておらず体力が有り余っていると、エネルギーを消耗するためにワンワン吠えたり、色々なものを噛んだりすることがあります。もしも、「ここ数日で急に暴れるようになった」と感じたら運動不足が原因かもしれません。雨の日が続いていてなかなかお散歩に行けていない、お散歩はいつも短めなど思い当たるところがあれば、まずは運動量が足りているかを見直してみてください。

コミュニケーション不足

フレンチブルドッグは甘えん坊で寂しがり屋な一面を持っているので、長いお留守番は苦手な傾向にあります。そのため、飼い主さんと関わる時間が少ないことがストレスとなり、吠えたり噛んだりといった問題行動に発展しているのかもしれません。

日頃からあまり構ってあげられていないなという場合には愛犬とコミュニケーションをとる時間を意識的に設けるようにしてみましょう。

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突発性激怒症候群の可能性も

「なんの前触れもなく急に怒って噛みつくようになった」、「1度スイッチが入ると声をかけても聞こえておらず制止できない」というような様子が見られる場合、「突発性激怒症候群(レイジシンドローム)」かもしれません。

突発性激怒症候群とは名称の通り、突然攻撃的になる疾患です。脳神経系の異常(てんかん発作)や先天的に脳内のセロトニンという物質が不足していたり、セロトニンの量が低下することが原因ではないかと考えられており、完全に治すことは難しく、セロトニンを投与したり抗てんかん薬を処方してもらい症状を落ち着かせるという対症療法となります。しかし、今現在、突発性激怒症候群についての治療法は確立されているというわけではありません。

犬が噛むのにはさまざまな理由がありますが、突発性激怒症候群の場合には怒っているわけではないのに、何の前触れもなく急に我を忘れて噛みついてしまう衝動的なもので、噛んだ後は何事もなかったかのような、自分が襲い掛かったことは覚えていない様子が見られることが多いことも特徴だと言われています。そのため、犬が攻撃行動をとる前に見せる「唸る」、「牙を見せる」、「鼻にしわを寄せる」などのサインが全く見られないのです。

この場合はしつけでは改善できないと考えられているため、愛犬の様子に異変を感じたら獣医師に相談することをおすすめします。受診する際には、動画で撮っておいたり、どんなタイミングで起きるのかなどを記録しておくと診察の助けになるでしょう。

どんな犬種もしつけや関わり方がとても大切

フレンチブルドッグ

どんな犬であってもしつけやコミュニケーションは大切ですし、それなりに気をつけなければいけないことも多いので、フレンチブルドッグが特段飼うのが大変な犬種というわけではありません。

しかし、どんなに一生懸命しつけをしても、たくさん勉強をしても、うまくいかないときもあります。そんな時には獣医師やドッグトレーナーを頼ることも忘れないでくださいね。また、同じ犬種を飼っている人にアドバイスを求めたり、似たような経験をしている人と話してみるのも良いでしょう。状況を打開できる糸口が見つかるかもしれません。

犬との暮らしは楽しいことばかりではありませんが、それでもふとした行動で笑わせてくれたり、可愛らしい姿で癒してくれる存在です。愛犬とより良い関係を築いていくためにも、自分だけではどうにもならないときは1人で背負わず周りの人の力を借りてくださいね。

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