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愛犬との信頼関係をチェックしてみよう!信頼関係を築くうえで大切なこととは

犬と暮らしていく上で最も重要なことは、犬との信頼関係を築くことです。「名前を呼んでも無視される」「しつけが入らない」「愛犬に噛まれる」「可愛がっているのに言うことを聞かない」そんなお悩みをよく耳にします。このような犬の行動を「問題行動である」と一言で片付けてしまうことは簡単ですが、本当にそうなのでしょうか?問題行動だと考える前に、愛犬との信頼関係について今一度見直してみませんか?

今回は、犬との信頼関係を築くために何が必要なのかについてご紹介します。信頼関係が築けているかのチェック項目も合わせてご紹介するので、ぜひ確認してみてください。

飼い方/育て方

犬との信頼関係とは

犬と飼い主

犬は、多くの動物の中で唯一人間を最良のパートナーと考えている動物だということが、アメリカのエモリー大学の研究でわかっています。

この研究では、MRIを使った犬の脳内の神経反応から、犬がどんな音や匂いよりも人間の匂い、特に飼い主の匂いをまず優先して嗅ぎ分けることがわかっています。また、特筆すべきは、犬は人間の悲しみや嬉しいという感情を共有しているようだというところ。

犬との信頼関係を築くためには、まずは犬の気持ちや行動を理解しておくことが大切であることが、このことからもわかるのではないでしょうか。

飼い主の感情を理解している

 飼い主との信頼関係が築けている犬は、飼い主をよく観察し感情に敏感に反応します。飼い主が喜んでいる時、嬉しい時は犬も一緒に喜びや嬉しさを表現します。

反対に、飼い主が悲しんでいる時や泣いている時は、心配してそばについて慰めてくれるような行動をとります。

また、怒りの感情を飼い主があらわにしていると、犬は近寄らずどこかに隠れてしまうこともあります。

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不安や恐怖を感じると犬は信頼できる飼い主の元へ行く

あなたの愛犬は、びっくりした時にあなたの元へやってきますか?

飼い主との信頼関係ができている犬は、恐怖を感じた時や不安に思った時に、飼い主のもとへ一目散にやってきます。

多くの動物が恐怖を感じたり驚いた時に、その場から走り去るのに対し、犬が信頼できる飼い主の元へ駆け寄ってくる行動は人間の子供が親元へ戻ってくるのと同じような行動だと考えられています。

アイコンタクトを取る

動物園で、動物の目をまっすぐに見てはいけないと言われたことはありませんか?また、初めて会う犬の目を見ることもよくないと言われています。

通常、動物は目を見ることで感情を読み取ります。動物同士では、目を合わせることが敵意を持っていたり威嚇をするなどの意味があることから、目を合わせてはいけないと言われているのです。

一方で、視線を合わせることでコミュニケーションを取っていたオオカミの性質を受け継いだ犬は、飼い主とアイコンタクトを取ることで信頼しているという自分の気持ちを飼い主に伝えているのです。しかし積極的に犬が飼い主と目を合わせないようにしている場合は、信頼関係が築けていない可能性があります。

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飼い主にお腹を見せる

お腹は内臓などの重要な臓器があり、犬にとって急所ともいえる大切な部位です。そんなお腹を見せてくれるのであれば、犬は飼い主を信頼し安心感を抱いているといえます。ただし、お腹を見せることを嫌がる犬もいるので、仰向けになってくれないからと言って一概に信頼されていないというわけでもありません。

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お尻をくっつけてくる

犬がお尻をくっつけてくるのは安心している証拠です。野生下では、知らない相手に背中を向けるのは襲われる心配がありとても危険だったので、本能的にお尻を向けないようにしています。そのため、愛犬が飼い主にお尻をくっつけてくるのは心を許しているサインなのです。

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口の周りを舐めてくる

犬が口周りを舐めてくるのは甘えや信頼の証とされています。また、犬の祖先である狼の子どもは親の口の周りを舐めてご飯をせがんでいたことから、その名残でエサを催促している可能性もあります。

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名前を呼ぶと反応する

愛犬の名前を呼んだ際に駆け寄ってきてくれるのであれば信頼関係が築けているでしょう。名前を呼んでも、少し離れたところで様子をうかがっている、無視するなどの行動が見られた場合は、過去の嫌な経験から近づくのをためらっているのかもしれません。

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腕や太ももにあごを乗せてくる

飼い主の足などにあごを乗せてくるのも信頼している証です。犬にとって無防備な状態なので、安心できる相手でないとこのような行動はとりません。

これらの他にも以下のような行動が見られたら愛犬に信頼されているといえるでしょう。

  • 大事なおもちゃを持ってくる
  • 身体を触らせてくれる
  • 飼い主のそばで寝る
  • ため息をつく
  • 飼い主がいなくても落ち着いている など

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犬との信頼関係をチェックしてみよう

犬と飼い主

飼い主との信頼関係が築けているかどうかは、犬の行動でチェックすることができます。もし、次のような行動が日常的に見られるようなら、もしかすると愛犬と信頼関係が築けていないのかもしれません。 

5つのチェックポイント

この5つの行動のうち1つでも当てはまれば、犬と飼い主の間に、何か問題があるのかもしれません。犬と信頼関係を築くために、最も大切なことは飼い主が犬の行動や気持ちを理解することです。なぜ今この状態で噛み付くのか、なぜ唸るのかなど、犬がその行動をとるにはそれなりの理由があるはずです。

もし、「しつけ」と称して、このような犬の行動を力ずくで抑え込もうとしているなら、信頼関係を築くことは難しいと考えましょう。

  • 飼い主に向かって唸る
  • 目を合わせない・無視する
  • マウンティングをする
  • 吠える
  • 噛み付く

犬と信頼関係を築くために必要なこととは

犬と飼い主

犬と信頼関係を築くためには、まずは犬の気持ちや行動を理解することが大切です。しかし、だからと言って、人間の子供のように扱う擬人化することも間違いです。

犬にも感情がある

しつけの指導をするトレーナーの中には、犬との主従関係を築くことが大切である、犬には強いリーダーシップを持つ飼い主が必要であるなど、飼い主が強くなることを勧めることがあります。

また反対に、絶対に叱ってはいけない、褒めて伸ばすことを推奨するドッグトレーナーも多くいます。どちらの考えも状況によっては必要ですが、犬にもポジティブな時とネガティブな時があります。

まずは、犬が今どのような感情を持っているのかを見極めることが大切だと言えるでしょう。

犬を擬人化しない

特に小型犬の飼い主に多く見られるのが犬の擬人化です。まるで人間の赤ちゃんのように犬を扱う擬人化は、犬の本質を理解できていないばかりか犬が不安になってしまうかもしれません。擬人化によって、常に犬の言うことばかりを聞いている飼い主は犬からの信頼を得ることはできません。

犬が飼い主に対して不信感を持ってしまうと、「この飼い主は信じられないから噛み付いて言うことを聞いてもらおう」「自分がリーダーなのだから唸って威嚇しよう」と犬が考えてしまう可能性があります。

擬人化と可愛がることは全く別のものなのです。擬人化されて育った犬とは、もしかするとうまく信頼関係が築けていないかもしれません。 

犬のストレスに気付いてあげよう

しつけをするには、犬との信頼関係が大切です。犬と信頼関係ができていないのに、力ずくでしつけをしようとしても犬は聞く耳を持ちません。まずは、犬がどんな時にストレスを感じているのか理解する目を持つことが大切です。

犬は人間と同じようにストレスを感じ、そしてそのストレスがマイナスの感情を生み出します。言葉を話すことができない犬にとって、「自分は今ストレスでいっぱいいっぱいなんだ」という感情を噛む、唸るなどの行動で表している可能性もあるのです。

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犬を安心させてあげる

飼い主を信頼している犬は、恐怖や不安を感じた時に飼い主の所へ逃げ帰ります。

しかし、反対に飼い主を信頼していない犬は、常に不安や恐怖を感じることから攻撃性を前面に出す可能性があります。力ずくや強制ではなく、犬との信頼関係を築くためには、飼い主がリーダーシップを持ち犬を安心させてあげることが大切なのです。

これらの他にも、しつけと称して日常的に犬に対して声を荒げて怒っていたり、言うことを聞かないからと言って暴力をふるったり、犬の嫌がることをしているようであれば、犬と信頼関係を築くことができないのは明白ですよね。

犬とより楽しい生活を送るために必要な信頼関係

犬と飼い主

 犬は家族の一員と言われるようになり、室内で犬と暮らすことが当たり前となった昨今、犬を擬人化する飼い主が増えてきています。

犬との信頼関係を築くために最も大切なことは、「犬は犬らしく」あること。おしゃれな洋服を着せ、カートでお散歩をするのではなく、大自然の中を思いっきり走り回らせてあげる、犬同士のコミュニケーションをとらせてあげるなど、犬として生きていく上で大切なことが多くの飼い主から欠落しているように感じます。

犬にとって必要なのは、おやつをくれて猫なで声で可愛がってくれる飼い主ではなく、いざという時に自分を守ってくれる頼り甲斐のある飼い主です。このことこそが犬との信頼関係を築く上で最も大切なことだと心に刻んで、犬との楽しい毎日を送ってください。

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