「お手」「おすわり」「伏せ」は犬のしつけの基本。その中でも、犬を飼い始めたら誰しもが簡単にトライしてみるのが「お手」ではないでしょうか?お手は比較的簡単に犬に教えることが出来ると言われています。しかし、しつけは奥深く…他のコマンドはきいてくれるのに、どうしても「お手」だけはしてくれないということがあります。
今回は、愛犬がお手をしない理由や、簡単にできる「お手」のしつけ方法を学んでいきましょう。
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「お手」は絶対できないとダメ?教えるメリットは?
「お手」ができない犬はダメなの?
結論から言うと、犬にお手は必ずしも教えなければいけないしつけではありません。お手ができないからといって、ダメ犬ということではありません。しかし、もちろん愛犬にお手を教えるメリットもあります。どんなメリットがあるのでしょうか?説明していきます。
犬の成功体験の機会になる
お手は簡単なしつけであるため、気軽に犬にしつけの成功体験をさせることが出来ます。犬のしつけで失敗続きであれば、犬は自信喪失してしまいます。ですが、お手により成功体験をすることが出来れば、犬はほかのしつけにも自信を持って取り組んでくれるでしょう。ほかにも足を触られることに慣れさせたり出来るというメリットもありますが、これが一番のメリットと言えます。
「お手」のしつけ方法
お手のしつけは、コマンドの中では難易度が低く、基本的なものになります。手順とポイントを押さえておきましょう。
コマンドははっきりと、まずは強制的に「お手」をさせる
犬のお手は「犬の右手」を「飼い主の左手」の上に置くことを指します。まずは「お手!」とはっきりコマンドを出しましょう。はじめのうちは、犬はまったく理解をしていないため、飼い主が犬の手を持ち、強制的にお手の姿勢にさせます。
そこで思い切り褒めてあげます。まずはこれを繰り返し行います。
誘導しながら「お手」を繰り返す
強制的にお手をすることにより、犬はお手の姿勢を「お手」と学ぶようになります。そこで次に「お手」のコマンドを出し、左手を犬の前に差し出します。まだ犬にお手が染みついていないため、次は犬を誘導してあげましょう。犬の右手を少し持ち上げたり、お手の姿勢になるまで誘導を繰り返しましょう。
大袈裟なくらい褒めちぎる
犬のしつけで一番大切なことは、「成功したら思い切り褒める」ことです。少し大袈裟だと感じるくらいに犬を褒めてあげることにより、犬は褒められていることを理解します。そのため、お手の誘導を何度かした後には、犬が自主的にお手の形になるまでじっと待ち、お手を一度でも成功したら思い切り褒め、その後ご褒美を与えましょう。
犬がお手をしてくれない理由
犬がお手をしないのは、教え方に問題がある以外にも考えられる理由があります。
コマンドがバラバラで混乱している
犬のしつけにおいて、コマンドは特に重要です。コマンドとは、犬に対する命令のことです。例えば、ひとりが犬に「お手」と教えているのにも関わらず、もうひとりが「ハンド」と言っていれば、犬は混乱してしまいます。そのため、基本的にはひとつのコマンドにひとつの動作であることを教えましょう。
人に手を触られたくない!
犬がお手をしない理由のひとつとして、人に手を触られるのが嫌だからということが挙げられます。これは、子犬の頃から犬の手を触ることに慣れさせていなかったためです。人に手を触られることを嫌がる犬は、シャンプーをするときにも苦労するかもしれません。特に前足は苦手な子も多いので、まずは愛犬の身体に触れることからコミュニケーションを始めてみるといいでしょう。
反抗期で従わない場合も
実は人間と同じく、犬にも反抗期が訪れることがあります。犬は生後半年から1歳になるころに反抗期を迎えることが多い傾向が見られます。これまで覚えてくれたお手以外のしつけもなかなか出来なくなった場合、それは反抗期が理由のひとつかもしれません。
お手で犬に自信をつけさせよう!
以上のように、犬がお手をしない理由は様々ありますが、基本的にほとんどの犬はしつけによりお手をすることが出来るようになります。生後半年頃から簡単にお手を教えることが出来るため、犬に自信をつけさせるために、お手は“うってつけ”と言えるでしょう。ぜひ犬と「お手」のコミュニケーションをしてみてくださいね。
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