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愛犬と飼い主は似ている?人間の心理と愛犬との運命的な出会いの秘密

みなさんは、なぜ今そばにいる愛犬と一緒に暮らしたいと思ったのでしょうか。なぜ、たくさんの犬の中から「この子がいい!」と選び出したのでしょうか。この理由がもしかしたらわかるかもしれない!という実験結果を見つけました。

「飼い主とその飼い犬は似た性格であることが多い」そして「飼い主と愛犬は目の雰囲気が似ている」

この2つの結論をもとに、その理由を探ってみたいと思います。

犬の生態/気持ち

人間は自分に似た顔の犬を選ぶ傾向がある

犬と飼い主

2013年に関西学院大学の心理学者である中島定彦教授が発表した論文では、飼い主とその飼い犬は顔が似るというテーマについての実験と結果が述べられています。

中島教授の実験では、飼い主とその飼い犬の写真をいくつかのパターンで被験者に見比べてもらい、どのくらいペアリングが一致するかを検証しています。

その結果、多くの実験で高い一致率が見られました。

<参考サイト>

Anthrozoös誌論文の報道と論文の詳細

人間は自分に似た顔を見ると安心する

中島教授が導いた答えは、以下のようになります。 

似た犬を選ぶ理由としては、人は見慣れたものに好感を抱くため、普段よく見ている自分の顔とよく似た犬を飼い犬として選択しているのではないか

(Anthrozoös誌論文の報道と論文の詳細より抜粋)

つまり、一緒に暮らしているうちに似てくるのではなく、初めから自分に似た犬を選んでいるという結論になります。

人間は自分に似た性格の犬を選ぶ傾向がある

犬と飼い主

2019年に発表された、アメリカ ミシガン州立大学の社会心理学者であるウィリアム・J・チョピク氏の論文では、飼い主と犬の性格が似る理由として以下の仮説が立てられています。

飼い主と犬の性格が似る理由

  • 飼い主は自分の性格に合った(合っているように見える)犬を選ぶ傾向がある
  • 一緒に暮らすうちに犬が飼い主の影響を受けて性格を形成していく

<参考サイト>

「犬の性格は飼い主に似る」は本当だった~1681匹のイヌとその飼い主を調査、最新研究

同じ犬種や近い系統の犬を選ぶことが多い

ずっと犬と住んでいる愛犬家さんたちの話を聞いていると、多くの場合、同じ犬種もしくは同系統の犬種を選んでいます。

代々マルチーズ、代々柴犬、代々ゴールデン・レトリーバー、ワイアー・フォックス・テリアからジャック・ラッセル・テリアという感じで、代替わりの際に全く違う犬種を選ぶという飼い主さんはあまり見かけないように思います。

これは先代の子の面影を追っているというよりは、その犬種の性質に親しみや愛着を持っているのではないかと感じることがあります。そしてその性質や愛着は、次にお話しする飼い主さんの理想とする愛犬との暮らし方につながってきます。

愛犬とどんな暮らしをしたいかが決め手

犬には種類ごとに大まかな性格の傾向があります。ショップなどでも「この子はシーズーだから、人懐っこくてそんなに長く散歩をしなくても大丈夫ですよ」というような説明を受けたりしますよね。

飼い主さんは自分の生活に照らし合わせて「犬とこんな生活がしたいな」というヴィジョンを思い浮かべながら、自分のパートナーとなる犬を選びます。

ベースとなる犬の性格が飼い主さんの好むものに近いということは、飼い主さんの「こんな生活がしたい」という後の行動にも無理なく寄り添うことができるのでしょう。

そうして一緒に生活するうちに、愛犬と飼い主は似たもの同士になっていくのではないでしょうか。

運命の出会いは自分との類似性が発端に

犬と飼い主

これらの2つの心理学者の実験結果を踏まえると、私たちが「この子がいい!」と感じた気持ちの奥には、自分と似た性格、自分と似た顔つきに親近感を覚えたからではないでしょうか。

自分ではないこともあるかもしれません。大好きだったおじいちゃんや、大切な娘さんなど、自分が大事に想っている誰かと重なることもあるでしょう。

そんな風に考えているうちに、「これが運命の出会いなのかな?」とも思えてきました。自分や自分に近い誰かと似ている犬に出会える確率は、きっと天文学的な数字ですもんね。

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