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犬の通販・インターネット販売について。問題点や注意したいトラブルなど

犬を迎え入れるときはペットショップでの購入が主流ですが、インターネット通販で購入することもできます。しかし、実際にトラブルも起きているので、安易に購入するのはおすすめできません。この記事では、犬のインターネット販売でよくあるトラブルや注意点を解説します。

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犬の通販・インターネット販売の状況について

パソコン

 はじめに、日本における犬のインターネット通販の状況からご紹介します。 

犬の通販・インターネットからの購入割合

 2018年度におけるインターネット通販での犬の購入割合は2.0%です。(※1)年代別に見ると30代が3.3%と最も多く、次いで70代2.8%、50代2.0%となっています。

2019年度の購入割合は1.8%で、前年よりやや減少しています。(※2)年代別では20代が5.8%と最も多く、30代・40代が2.0%と続いています。

犬の現物確認、対面説明は事業所のみ

 2013年9月の動物愛護管理法改正により、ブリーダーやペットの小売業者をはじめとした第一種動物取扱業者は、購入希望者へ生体の現物確認と対面説明をするよう義務付けられています。さらに、2019年の同法改正で、「事業所における」現物確認および対面説明と制限が加えられました。よって、2020年6月から事業所以外の場所での現物確認、対面説明が禁止されています。

以前は法の盲点をつき、遠隔地に住むブリーダーが購入希望者の最寄りの空港まで犬を空輸し、販売代行業者が空港で購入者に現物確認、対面説明をするということが頻繁に行われていました。その犬について詳しくない代行業者もいるため、購入者への説明が不十分で、のちにトラブルに発展することも多くありました。

また、犬の健康チェックや衛生管理を怠っている悪質なブリーダーもいるため、購入者に犬舎を見せないで済むこの代行スタイルは、悪徳ブリーダーにとって好都合となっていました。

このようにさまざまな問題が浮き彫りになった背景により、改正に至っています。

通販・インターネット販売でよくあるトラブルとは?

子犬

 ここでは、犬のインターネット通販でよくあるトラブルをご紹介します。 

料金を別途請求された

 契約書を確認すると、事前に説明を受けていた料金に含まれているはずのものが含まれておらず、別途請求されたということも起こっています。 

購入した犬が病気だった

 購入した犬が先天性の病気だったというのは、よくあるトラブルです。また、購入してから数日後に病気により死亡するようなケースも見られます。

加えて、「患っていた関節炎が治った」と説明があったものの、実際には膝に異常があることが発覚し説明と違うということも起こっています。

血統書が送付されない

 血統書がいつまで待っても自宅に届かないというトラブルもあります。問い合わせをしてもなかなか連絡が取れないブリーダーもいるので注意が必要です。 

通販・インターネット販売を検討する際に気をつけること

子犬

 先述のよくあるトラブルを踏まえ、インターネット通販で犬の購入を検討する際は、以下の点に注意しましょう。 

必ず見学に行き些細なことも質問する

 どんなに遠方であっても必ず見学に行き、何か疑問があったら些細なことでも質問し、納得したうえで契約することが大切です。実際に犬に会って説明を受けても、何かしっくりこない場合は焦って契約をせず、別の子犬を探すのが賢明です。 

慎重に考えてから契約する

 インターネット通販での犬の購入は、犬の健康状態に関するトラブルが多い傾向にあるので、慎重に契約をするようにしましょう。また、輸送時の犬の負担も懸念されます。 犬の命に関わる大きなリスクがあるということを認識し、よく検討してから契約しましょう。 

信用できるブリーダーから購入する

 動物取扱業登録証が提示されていない場合は、無登録で販売している悪質なブリーダーであることが考えられます。動物取扱業登録証の有無を必ず確認し、信頼できるブリーダーから購入しましょう。 

ネット通販はリスクも。犬の購入は慎重に!

子犬

 自宅にいながらお気に入りの犬を購入できるインターネット通販は便利かもしれませんが、犬の健康問題や血統書の未送付など、さまざまなトラブルが起きています。リスクがあることを認識し、よく考えてから購入するようにしましょう。

参考文献

※1:一般社団法人ペットフード協会2018|ペット飼育経験と情報源・入手先
※1:一般社団法人ペットフード協会2019|ペット飼育経験と情報源・入手先

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