どの犬種でも、ふわふわの被毛を保ち、清潔な皮膚を維持するためには定期的な全身の皮膚・被毛のケアは必要ですよね。しかし、ブラッシングやシャンプーをしても、抜け毛が多くて悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか?そんな悩みをお持ちの方におすすめなのが、レイキングです。レイキングには、犬の抜け毛となる被毛を取り除く以外にもいい効果があるんですよ。今回は、レイキングについてご紹介します。
レイキングとは
普段、犬の抜け毛が気を取るためには、コームやスリッカーブラシを使いブラッシングをしますよね。レイキングは、トリミングナイフなどの道具を使い、アンダーコートの中の死毛(既に抜けている毛)や抜けかけの毛を取り除く力を使わないお手入れ方法のことを指します。
トリミングナイフとは?
トリミングナイフは、ミニチュアシュナウザーやワイヤーフォックステリアなどのテリア系の犬種のトリミングで、被毛を抜くストリッピングやプラッキングをするときにも使われるトリミング道具です。トリミングナイフは、使い方を間違ってしまうと愛犬の身体に傷をつけてしまう可能性もありますので、しっかりと使い方をマスターしてから使うようにしましょう。
犬の被毛の構造
犬の被毛には、皮膚を守る役目の上毛をオーバーコート、皮膚の保湿や保温の役目の下毛をアンダーコートがあります。オーバーコートだけが生えている犬種をシングルコート、オーバーコートとアンダーコートの2重構造をダブルコートと言い、犬種によってどちらかの被毛のタイプに分かれます。シングルコートは、換毛期がないため抜け毛は少ないですが、ダブルコートは季節の変わり目に換毛期があり、大量にアンダーコートが抜けます。
レイキングはどんな犬種におすすめ?
レイキングは、アンダーコートが生えているダブルコートの犬種におすすめのお手入れ方法です。毛量があり、換毛期には大量に毛が抜けるポメラニアンやシェットランドシープドッグ、柴犬などは特に効果がみられます。
小型犬
チワワ、ミニチュアダックスフンド、パピヨンなど
中型犬
柴犬、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、ウェルシュ・コーギーなど
大型犬
ラブラドルレトリバー、ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキーなど
気になるレイキングの効果
アンダーコートを調節するレイキングにはどのような効果があるのでしょうか?
皮膚の状態がよくなる
抜けるべきアンダーコートを抜いてあげることで、お肌のマッサージ効果も有り、代謝があがるため、皮膚や被毛の状態がよくなります。特に高温多湿の梅雨や夏の時期には、皮膚のトラブルが多くなるため、しっかりとケアしてあげたいですね。
通気性がよくなる
アンダーコートは、寒さから体を守る保温効果があります。夏の暑い季節にはアンダーコートを調節することで、熱中症を予防し、快適に過ごすことができます。レイキングによって、ふけや汚れも取れますし、毛に艶も出ますので一石二鳥ですね。
抜け毛を軽減する
換毛期の抜け毛に悩んでいる人も多いと思いますが、レイキングは、抜け毛の原因ともなるアンダーコートを取り除くため、抜け毛を減らすことができます。ただし、抜きすぎると皮膚のトラブルを引き起こしてしまう可能性がありますので注意して行なう必要があります。
レイキングにおすすめなお手入れグッズ
自宅でレイキングをするときにおすすめのグッズをご紹介します。
トリミングナイフ
トリミングナイフは、用途に合わせて刃の種類が違います。アンダーコートを処理するレイキングには、アンダーコート用や粗目がおすすめです。
ファーミネーター
ホームセンターでも販売されていることもあるファーミネーターは、手に入れやすく、扱いやすいことで人気があります。短毛用、長毛用があるので、愛犬の被毛に合わせて選ぶことができます。
プラッキング・ストリッピングとの違いって?
レイキングは、死毛・抜け毛となるアンダーコートを処理する方法であるのに対し、プラッキングとストリッピングは、より被毛の状態を良くするために毛を抜き取る方法です。
プラッキングとは
プラッキングは、定期的に少しずつ被毛を抜くことを言います。地肌が見えない程度に抜くため、常にきれいな被毛の状態を保つ効果があります。
ストリッピングとは
ストリッピングは「裸にする」という意味のとおり、トリミングナイフや指で被毛を残さず抜き取ることを言います。テリア系の犬種はドッグショーに出陳する場合、ストリッピングやプラッキングが必要で、抜いてからショーに出せる状態になるまで、3〜4か月ほどの時間がかかると言われています。
抜け毛の悩みはレイキングで対策しよう!
被毛のケアの方法、レイキングについてご紹介しました。レイキングは、犬の抜け毛を減らすだけではなく、皮膚の状態を良くしたり、夏を過ごしやすくしてくれる効果があります。トリミングサロンでもレイキングをしてくれるところもありますので、愛犬の抜け毛に悩んでいる方は、トリマーさんに相談してみてはいかがでしょうか?
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