夏になるとスーパーなどでよく見かけるゴーヤ。独特な苦味があって苦手な方もいらっしゃいますが、ゴーヤチャンプルーなどで食べると美味しいですよね。野菜を好んで食べる犬は多いですが、愛犬にゴーヤは与えてもよいのでしょうか?
愛犬に食べさせるのがNGな野菜もあるので、知らないままに与えてしまう前に、犬とゴーヤについて詳しく解説していきます。
犬はゴーヤを食べても大丈夫!
ゴーヤには犬が食べてはいけない成分は入っておらず、基本的には食べさせても問題ありません。しかし、苦味成分がありますので、好んで食べるかは別問題です。最近ではゴーヤのエキスが入ったドッグフードやゴーヤを加工した犬用おやつもあります。
犬は苦味が分かる?
犬も人間と同様に、味覚があります。人間が1万個以上の味覚センサー(器官)を兼ね備えているのに対して、犬は2,000個程度と言われていますが、犬も人間と同様に「甘い」「酸っぱい」「苦い」「しょっぱい」等の味の違いを感じ取っています。よって、ゴーヤの苦味もある程度は感じ取れると考えられます。
一方、犬にとって苦味の味覚センサーは、舌の奥の方にあり、あまり発達していないとも言われています。
詳しくはこちら
あわせて読みたい
犬が美味しいと感じる味は?人と犬の味覚に違いはある?最新研究から分かった犬の味覚について
犬にゴーヤを与える際の注意点は?
愛犬はゴーヤは食べても大丈夫だと分かりましたが、それでは、食べさせ方には注意点があります。アレルギーがある場合も有りますので、まずは少量ずつ与えるようにしましょう。
初めて与える時は特に注意
ゴーヤは基本的に犬に与えても問題ありませんが、犬によっては稀にアレルギー反応が出たり、体に合わず下痢や嘔吐をしてしまう場合もあります。初めて与える場合は特に注意して、与えてあげてください。
ゴーヤの種と与え過ぎには注意
ゴーヤの種は消化できません。消化できないとお腹に詰まってしまい腸閉塞を起こしてしまう場合がありますので、必ず種は取り除いてください。また与え過ぎると下痢や嘔吐をしてしまう場合があります。おやつ・ご褒美程度に与えてあげてください。
生よりは加熱してから与える
犬は肉などの消化吸収を得意としますが、野菜・果物の消化はもともと苦手な面があります。ゴーヤに限らず、野菜は一度茹でたりなどして加熱したものを与える方が良いです。与えるときはゴーヤを細かく切ってから与えるようにしてください。大きすぎると喉に引っかかったりして、詰まってしまうリスクがあります。
ゴーヤに含まれる栄養成分とは
ゴーヤにはビタミン・カリウム・葉酸などが多く含まれています。またゴーヤの94%は水分となっており、夏バテ解消食材としても注目されています。具体的にはどのような成分が含まれているのでしょうか?
ビタミンC
ゴーヤ100gに含まれるビタミンCは76mgであり、キュウリ14mg・トマト15mgに比べて約5倍以上も含まれています。また、通常ビタミンCは、加熱すると壊れやすいのですが、ゴーヤの場合は炒めても壊れにくいようです。また、ゴーヤのワタの部分は皮よりもビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCは、コラーゲンを生成するのに必要な栄養素で、健康維持に役立つ免疫力向上などの働きがあります。犬は自分の体内でビタミンCを合成することができますが、ごくわずかな量しかできないので、食べ物からビタミンCを取り入れることは大切ですね。
ビタミンK
ビタミンKは止血する役割があるので、出血したときに血液を固めて止血する働きをしたり、骨のタンパク質を活性化して骨の形成を促す作用もあります。また犬はビタミンC同様に体内でビタミンKを合成することができますが、食べ物から補うことも大切です。
モモルデシン
ゴーヤ独特の苦味はモモルデシンといわれる成分で、胃腸の粘膜を保護したり、食欲増進などの働きが期待できます。また胃腸の状態を整えて粘膜を守ったり、血糖値や血圧を下げる作用もあります。
カリウム
カリウムは利尿作用や血圧を下げる効果があるため、体の中の余分な塩分を排出します。
葉酸
葉酸は、赤血球を作り出すときのサポートをしてくれる役割があります。葉酸をしっかりと摂取することで赤血球が正常に生成され、貧血対策に効果的とされています。
ゴーヤは与え方や量を守れば犬の強い味方
いかがだったでしょうか?ゴーヤには犬に与えてはいけない成分は含まれておらず、栄養が豊富に含まれている食材です。与え方には十分に注意をしながら、いつものフードのトッピングやおやつ・手作り食として、愛犬とともに夏の味覚「ゴーヤ」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
こちらの記事もチェック!
あわせて読みたい
犬はきゅうりを食べても平気?栄養価や与える際の注意点も
あわせて読みたい
犬は冬瓜(とうがん)を食べても大丈夫?食べさせる際の注意点と栄養素まとめ
カテゴリーの人気記事