風が心地よい秋のお散歩。公園やブナの林の中を歩くこともあるでしょう。犬は落ちているものに興味を持つものですが、もし道に落ちているどんぐりを食べてしまったら?体に及ぼす危険性や対処法などを紹介したいと思います。参考にしてみて下さいね。
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犬がどんぐりを食べた場合の危険性は?
どんぐりとはブナ科の果実の総称で、いわゆる木の実の一種です。食べられそうにない見た目をしていますが、クマやリスなどが食べることが広く知られています。では犬にとってどうなのでしょうか。安全なもの?危険なもの?まずはどんぐりを食べることによる危険性を解説していきましょう。
どんぐりは古くから人間に親しまれてきた食物
日本で言えば縄文~弥生時代の頃、温暖化によって気候が変わり海面も上昇してくると植生そのものも変化してきました。広葉樹が増え、人間が食べられる木の実も簡単に手に入るようになります。どんぐりもそのうちの一種でした。
人々は火を使ってどんぐりを加熱することを覚え、熱を加えれば食べられることを知識として得てきました。
また挽いて粉にし、水で溶いて焼くことも覚えました。現在でもどんぐり粉は料理や焼き菓子のレシピに加えられるほどですし、人間と共に生活していた犬たちも加熱したどんぐりを食べていたことでしょう。
どんぐりに含まれる有害物質【タンニン】
実はどんぐりにはタンニンという有害物質が含まれています。どんぐりの種類にもよりますが、たくさん食べてしまうと中毒症状が発生する恐れがあります。 コーヒーやお茶、ワインなどにも含まれている成分ですが、鉄分やカルシウムと結合してしまい、鉄分不足による貧血や骨の成長にも影響を及ぼす可能性があります。
胃腸を傷つける可能性も
どんぐりの表皮は固いため、もし飲み込んだとしても鋭利で尖った部分が内臓を傷つけてしまう可能性があります。また大きいまま飲み込むと途中で詰まることもあるため注意が必要です。
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犬がどんぐりを食べてしまったらどうしたらいい?
気を付けていても誤飲はなかなか防げないものです。もし犬が誤ってどんぐりを食べてしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか。
慌てずに吐き出させるようにすること
どんぐりを1つか2つ程度食べてしまっただけで中毒症状は起きません。しかし犬の健康にとって良いわけでもありませんから、もし口に咥えているようであれば出させるようにしましょう。
しかし犬がどんぐりを大量に食べてしまった時や、具合が悪そうな時などは迷わず動物病院で診察を受けることをおすすめします。
たくさん食べてしまった直後なら催吐処置が有効
犬が異物を誤飲してしまった際によく用いられる方法として、トコンシロップやキシラジンなどを動物病院等で投与してもらい、嘔吐を誘発させることがあります。 ただしどんぐりは非常に毒性が強いものではありませんので、少量を飲み込んだだけなら催吐処置はせず、様子を見ることが多いようです。催吐処置は体への負担が大きいためです。
きちんと便として出るかどうか観察を
どんぐりなどの木の実は消化しづらいため、便として未消化のまま出てしまうことも多いです。 飼い主さん自らの目で、きちんと排出されたかどうかを観察することが必要です。
飼い主さんは慌てず対処することが大切
どんぐりにはタンニンという毒性のある物質が含まれているものの、少量食べたくらいで特に影響はありません。 仮に愛犬がどんぐりを食べてしまったとしても、慌てずまず様子を見ることが大切です。また誤飲しがちな子の場合は、誤って食べてしまわないように飼い主さんがしっかりと見ていてくださいね。
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