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『犬』という漢字の成り立ちについて|「戌」「狗」とは意味が違うの?

犬に関する興味深い雑学はたくさんありますが、そんな中から今回は、「犬」という漢字が持つ意味や漢字の成り立ちについてご紹介していきます。また、「イヌ」という読み方をする漢字には「狗」や「戌」もありますが、これらの漢字と「犬」という漢字の違いについても見ていきましょう。

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「犬」という漢字の成り立ちが知りたい

犬

「犬」 という漢字は小学1年生で習います。画数は4画で、音読みは「ケン」、訓読みは「いぬ」です。まずはじめに「犬」という漢字の意味や成り立ちについてご紹介します。

「犬」ってどういう意味?

「犬」という字は、動物の犬そのものを指すほか、人に対して使うことで「使い走り・スパイ」や「役に立たないもの・報われない」といった意味を持つこともあります。人を罵るとき(例:犬畜生など)や身分の低い人を表す・自分をへりくだって表現するとき(例:犬馬など)にも使う言葉です。

そのほかにも、陰で威張ったり他人を非難する臆病な人間を表す「犬の遠吠え」や取るに足らない存在というニュアンスで使われることがある「犬っころ」などさまざまな意味合いがあります。

「犬」という漢字は「犬を横から見た姿」の象形文字

 「犬」という漢字は、立った状態の犬を横から見た姿がもとになって作られました。象形文字がけものへんに変化し、簡略化が進んで現在の「犬」という漢字が誕生したとされています。 ただしこれには諸説あるようです。 

「犬」の点は犬の耳。でも1つなのはなぜ?

「犬」の漢字には、右上に点がついていますが、これは犬の耳を表したものだと考えられています。「犬の耳なら2つの点になるのでは?」と思うかもしれませんが、先述した通り「犬」という漢字は横から見た犬の立ち姿が象形化されたものなので、点は1つしかついていないのです。

「戌」「狗」は読み方は同じでも「犬」とは違う?

犬

 「戌」や「狗」も「イヌ」と読みますが、「犬」という漢字とは、以下のような違いがあります。 

「戌」はもともとは動物の犬とは関係ない

戌年などとして使われている「戌」ですが、もともとは動物の犬とは全く関係ない漢字です。「戌」は武器や農具の形を象った文字とされ、もともとは刃物や武具を表していました。また「戌」は旧暦の9月を表す漢字でもあり、草木が枯れて新たな生命が生まれる、作物を収穫しまとめるという意味が込められているとされています。

本来「戌」という字は十二支や年月日、時刻や方角に使われていましたが、十二支を覚えやすくするために12種類の動物を当てはめた際、11番目にあたり、「イヌ=戌」となったと言われています。

「狗」は小さいイヌを指す

 「狗」も「犬」と同様、動物の「イヌ」を意味する漢字ですが、「狗」の場合は子犬や小型犬、つまり「小さいイヌ」を指します。「句」は小さいものを意味する漢字であり、「犭(けものへん)」と組み合わさって子犬や小型犬のことを表す漢字になりました。とはいえ現在は、例えばチワワやマルチーズをはじめとした小型犬や各犬種の子犬を「狗」と表すことはほぼなくなっています。

中国語では現在でも犬そのものや犬の種類を示す際には「狗」を使うことが一般的で、「犬」は主に職業犬を表すときに使われているようです。インターネット上では「狗」を独身や社畜といった自虐や嘲笑う意味を持つスラングとして使うこともあるので、気になる方は調べてみてくださいね。

「犬」と似てる漢字(尤、大、太、木)について

犬

「犬」と似ている漢字に、「大」「木」「太」「尤」がありますが、「犬」という漢字の成り立ちとは関係がありません。これらの漢字の成り立ちについてもご紹介します。 

「大」は手足を広げた人間の象形文字

 「大」の漢字は、手と足を広げた人間の姿です。手足を広げて立つと、手を体の側面につけた直立の姿勢や座っている姿よりも大きく見えることから、「大きい」という意味を持つ漢字になりました。

「木」は立ち木の形を表す象形文字

 「木」は、立木の形が成り立ちの漢字です。幹、枝、根を「木」として表しています。 

「太」は「泰」が簡略化された文字

 「太」は、「泰」の漢字が由来となっています。「太」には、「豊かであるさま」や「ふくれている様子」などの意味があり、もともとは「泰」の漢字が使われていました。やがて「泰」が簡略化され「太」に変化したとされています。 

「尤」は指示文字

 象形文字の「犬」に対し、「他より優れている、とがめること、とはいえ」を意味する「尤」は、形のないものや抽象的なことなど、絵として描きにくいものを点や線で表した指事文字に該当します。 

犬を横から見た姿が元になっている「犬」という漢字

犬

「犬」という漢字の成り立ちは、「犬の特徴を側面からとらえた姿」であることが分かりました。「大」や「太」などは「犬」と特に似ているので、成り立ちが関連しているのかと思いきや、それぞれ全く異なるのは少し意外だったのではないでしょうか。

また、「犬」と同じ読み方をする「狗」や「戌」などの漢字ですが、動物の犬とは違う意味を持っていることも興味深いですよね。

漢字の成り立ちのほかにも、犬という言葉が使われていることわざや慣用句もたくさんあるので、気になる方は調べてみると意外な発見があるかもしれませんよ。

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