一度は聞いたことある!みたことある!など誰もが知っている名作アニメ「フランダースの犬」に登場する犬・パトラッシュ。飼い主に忠実なその姿に心を打たれた方も多いはず。
そんなパトラッシュの犬種をご存じですか?
白と茶色の模様にふさふさな毛並みはセントバーナードを連想する方も多いのですが、実は全く別の犬種なんです!
今回は、パトラッシュの犬種について紹介していきます!
パトラッシュはブービエ・デ・フランダースという犬種
パトラッシュの犬種はずばり、ベルギー原産の「ブービエ・デ・フランダース」という犬種です。皆さんが知っているパトラッシュとはかなりかけ離れた外見ですよね。
ブービエ・デ・フランダース以外にも「ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア」という犬種がモデルではないかという説もあります。こちらも外見はイメージと異なりますが、アニメに近しい犬種です。
しかし、あの有名なネロとパトラッシュの銅像でのパトラッシュはブービエ・デ・フランダースの姿をしているため、この犬種がモデルになったという説が最も有力です。
「ブービエ・デ・フランダース」という犬種とは?
ブービエ・デフランダースの誕生は16世紀ごろ。
スペイン人がフランドル地方に持ち込んだ犬と土佐犬が掛け合わさった犬種と言われています。牧羊犬として用いられていましたが、第一世界大戦で軍用犬として多くの犬が犠牲に。
生き残った犬たちが繁殖し、今では番犬や警察犬、盲導犬として活躍しているお利口で頼もしい犬なんです。
・大きさ
<オス>
体高:62~68cm
体重:約35~40kg
<メス>
体高:59~65cm
体重:約27~35kg
大型犬に分類されるブービエ・デ・フランダース。
被毛は粗く硬いのが特徴で、筋肉質でずんぐりとした体型です。
性格は穏やかで主人にとても従順で愛情深いため、パトラッシュのモデルとしてぴったりの性格の持ち主と言えます。
フランダースの犬の物語は?
1975年に日本アニメで放送されたフランダースの犬。
貧しい少年と犬の悲しい物語が大きな話題を呼び、現代でも名作アニメとして語り継がれています。
元々はイギリス人のウィーダという女性作家が書いたベルギーを舞台にした物語です。
パトラッシュの犬種がわかったところで少し、フランダースの犬の簡単なあらすじを紹介します。
フランダースの犬あらすじ
1870年頃、主人公ネロはベルギー・フランダース地方の小さな村に住んでいました。
ネロは絵を描くことが得意で、祖父の仕事を手伝いながら貧しいながら幸せに暮らしていました。
ある時、金物屋の主人に酷く使われ捨てられた荷車引きのパトラッシュを助け、一緒に暮らすように。ネロに介護をしてもらいすっかり元気になったパトラッシュは、ネロと一緒に祖父の仕事である牛乳運びを手伝い、いつもネロと一緒に行動していました。
幸せだった日々も祖父が亡くなってしまったことで一変。
ネロの貧しさや、絵を描く夢により村人たちかたの風当りが強くなりました。
ひとりぼっちになってしまったネロは、唯一の希望だった絵のコンクールに落選。パトラッシュとともに家を出たネロは教会を訪れ、憧れのルーベンスの絵の前で静かに息を引き取り、天国へと旅立ったのでした。
原作とアニメで外見が違う理由
あまりにも外見が違いすぎるパトラッシュですが、日本で制作されたことが大きく関係しています。
日本人が親しみやすいようにオリジナル犬を作り上げたのです。
日本のパトラッシュは柴犬などの日本犬を参考に日本の子どもたちが親しみやすくなるように外見を変化させたため、原作ブービエ・デ・フランダースとはまったく違う犬ということなのです。
当時、毛の短い犬が多かった日本にとってブービエ・デ・フランダースの外見はあまり受け入れられない犬種だったのかもしれません。
愛され続ける日本の名作アニメ「フランダースの犬」
フランダースの犬は今でも愛されている有名な作品。
フランダースの犬に登場するパトラッシュの犬種がなんなのかを豆知識として知っておくとさらに会話も広がるかもしれません。
ネロとパトラッシュの友情と最期の瞬間はこれからも語り継がれ、そこに少し雑学を加えて話してみるのもいいでしょう。
ぜひ、この機会に、家族や友人にパトラッシュの犬種について話してみてはどうでしょうか?
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