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パグとフレンチブルドッグの違いって分かる?それぞれの特徴をおさえて見分けられるようになろう

パグとフレンチブルドッグはどちらも大人気の犬種なので、その名前を聞いたことがある人は多いと思います。彼らの特徴と言えば何と言っても「鼻ぺちゃ」なお顔ですが、両犬種にどんな違いがあるのか詳しく知っているという人は案外少ないのではないでしょうか。そこで今回はパグとフレンチブルドッグの違いについてまとめてみました。この記事を読み終えたころにはきっと両犬種の区別がつくようになるはず。「見分けられない!」という人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

犬の生態/気持ち

見た目から分かるパグとフレンチブルドッグの違い

パグもフレンチブルドッグも鼻ぺちゃのお顔がとても印象的ですよね。しかし、犬にあまり詳しくない人であれば、「見た目が似ていて両犬種の違いがよく分からない」と思われるのではないでしょうか。たしかにとても似ている犬種同士ですが、よく観察してみると意外と異なる点があるのです。ここでは、見た目で分かるパグとフレンチブルドッグの違いについてご紹介します。

パグとフレンチブルドッグの違い①耳の形

両犬種が隣同士で並んでいてもどちらであるかパッと見分けられるポイントの1つが「耳の形」です。犬の耳は大きく分けて「立ち耳」と「垂れ耳」に分けることができますが、パグは「ボタンイヤー」「ローズイヤー」(※)と呼ばれる【垂れ耳

パグ

フレンチブルドッグは「バットイヤー(こうもり耳)」と呼ばれる【立ち耳

フレンチブルドッグ

をしています。

パグかな?フレンチブルドッグかな?と迷ったときには、まず耳の形を見てみましょう!

※パグの耳の形には2種類あり、前方にぺたんと耳が垂れているのが「ボタンイヤー」、外側に折れ曲がり耳の中が少し見える形の耳は「ローズイヤー」と呼ばれるようです。

下の画像でいうと左の子はボタンイヤー、右の子は恐らくローズイヤーです。

(たまたま後ろに倒れているだけという可能性もありますが・・)

耳の形の種類についてはこちらの記事で紹介しています

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パグとフレンチブルドッグの違い②しっぽの形

パグとフレンチブルドッグは耳の形だけでなく「しっぽの形」にも大きな違いがあります!パグはくるんとしたしっぽ、フレンチブルドッグはとても短いしっぽの持ち主なんです。

具体的には、パグのしっぽは根元からくるんと巻かれている【スクリューテイル(巻き尾と言われることもある)

パグのしっぽ:スクリューテイル

フレンチブルドッグのしっぽは根元でよじれている短い【キンクテイル(スクリューテールと言われることもある)

フレンチブルドッグのしっぽ:キンクテイル

に該当します。

フレンチブルドッグのしっぽはとても短いので断尾していると思われることもありますが、もともととても短いのです。ただし、しっぽの長さや形にも個体差があるので、中には少し長めのしっぽを持った子や、まりものようなふわっとした丸いしっぽの子、ほとんどしっぽがない子もいます。

しっぽの形についてはこちらの記事でご紹介しています

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パグとフレンチブルドッグの違い③体格

ちょっぴり難易度は高いですが、パグとフレンチブルドッグは体格(体型)も少し異なります。

パグは筋肉質ではあるものの、【ムチムチ・コロコロとしたボディ】で小型犬を感じさせる体格ですが、

パグ

フレンチブルドッグは【筋肉質でがっしりとした身体つき】をしています。そして前足の間が広いです。(がに股のような感じ)

フレンチブルドッグ

ただし個体差もかなりあるので体格で見分けるのはやや難しいかもしれません。

パグとフレンチブルドッグの違い④顔つき・表情

よく似た犬種同士ではありますが、パグとフレンチブルドッグは顔つきにも違いがあります。

「パグ」という犬種名は、頭の形がにぎりこぶしに似ていることからラテン語で「握りこぶし」を意味する「pugnus(パグナス)」が由来となっているという説が最も有力だとされていますが、そう言われてみるとフレンチブルドッグと比べて顔の形が丸く、ぺしゃっとした鼻とくりっとした目、そして柔らかそうなしわがぎゅっと詰まっています。

パグ

一方でフレンチブルドッグは顔が四角く、口が大きいことから嬉しいとき・少し不安があるときなどの感情が顔に出やすいので表情豊かです。

フレンチブルドッグ

顔つきや表情をじっくりと見る機会があれば、よーく観察してみてください。

見た目以外のパグとフレンチブルドッグの違い

フレンチブルドッグ(奥)とパグ(手前)

次に見た目では分からないパグとフレンチブルドッグの違いについてもご紹介しましょう。

原産国

パグとフレンチブルドッグは原産国が異なります。パグの原産国は中国、フレンチブルドッグの原産国はフランスです。両犬種の歴史について簡単に見ていきましょう。

パグの歴史

チベット

パグの祖先とされるマスティフ系の犬は紀元前2000年頃には存在していたと言われていますが、あまりにも古いためパグのルーツには諸説あり、はっきりしたことは分かっていません。現在では紀元前400年頃にチベット(中国)で飼われていた犬が最も有力ではないかと考えられているようです。世界最古の愛玩犬と言われているマルチーズのルーツは紀元前1500年頃までさかのぼると言われていますが、パグもマルチーズと同様の古い歴史を持っているんですね。

当時は今とは別の姿をしており、一説には大型犬ほどの大きさだったと推測されています。ペキニーズやチベタンスパニエルなどさまざまな犬種との交配により小型化され、紀元前600年頃には中国の美術品や文献に現在と変わらない姿の犬が描かれていたと言われています。中国の宮廷では魔除けの犬として大切にされていたんだとか。

1500年代には東インド会社の商人により中国からヨーロッパへ連れられ、オランダに渡ります。オランダ王室ではブリーディングが行われたり、王家のシンボルとなったり、墓標に刻まれたり、王の肖像画にも描きこまれるなど特に寵愛を受けていたようです。中でも、ネーデルラント州(現在のオランダ)がスペインからの独立を図り起こした八十年戦争でポンペイという名前のパグが主人であるウィレム1世に暗殺の危機をいち早く伝えその命を救ったという話は伝説となっています。

ただし、ウィレム1世の記念碑の足元にいる犬の姿はパグの姿とはかけ離れており、本当にパグだったのかについては意見が分かれているんだとか。

たしかにパグには似ていないかも・・

1700年代にはフランスに渡っており、かの有名なナポレオンの最初の妻であるジョゼフィーヌはフォルトゥネという名前のパグをとても可愛がっていたようです。ジョゼフィーヌが投獄されたときには、彼女が収監されている部屋にフォルトゥネの出入りが許可されていたことを利用して、外にいる友人と手紙でやり取りをしていたという話もあります。

ちなみにナポレオンはフォルトゥネに嫌われており、結婚当初フォルトゥネに足を噛まれた経験から犬、特にパグは苦手なんだとか。

1800年代にイギリスに渡りますが、愛犬家のヴィクトリア女王をはじめ、上流階級の間で人気を博しました。当時は顔のしわを目立たせるためにあえて耳を短く切っていたと言われています。

1885年にアメリカンケネルクラブで正式に犬種として認定されました。

ちなみにパグは国によって呼び方が異なる珍しい犬種でもあります。

国によって異なるパグの呼び方

  • イギリス:ダッチ・パグ
  • オランダ:モプスホンド
  • ドイツ:モプス
  • フランス:カーリン

フレンチブルドッグの歴史

フランス

フレンチブルドッグは名前の通りフランスが原産で、ブルドッグを小型化した犬種です。フレンチブルドッグのルーツも諸説ありますが、有力とされているものをご紹介します。

ブルドッグの原産国であるイギリスでは18世紀に「ブルベイティング(犬の牛いじめ)」という見世物が娯楽として流行っていました。雄牛(ブル)と戦えるようにマスティフ系の犬が改良され、誕生した犬を総称してブルドッグと呼んでいたようです。

ブルベイティングで活躍していた当時のブルドッグは体重が60㎏近くあり、現在のブルドッグとは姿が異なっていた(※)ことから、区別するために「オールドイングリッシュブルドッグ」と言われることがあります。

※ブルドッグの外見的特徴について、当時は今のような姿ではなく筋肉質で強そうな体格をした普通の犬であり、ブルベイティングが庶民の間でも流行するにつれ、牛に勝てるように人間が選択交配を進めたことで今のような特徴を持つ犬になったという説もあるようです。

動物愛護の観点から1835年に「動物虐待防止法」が施行され、牛と犬を戦わせることが禁止されると、攻撃性の高いブルドッグを繁殖させる理由がなくなり、一時絶滅の危機に陥ります。しかし、ブルドッグを絶滅させまいと尽力した人たちがいました。番犬や愛玩犬として飼育できるよう改良が進められ、その結果誕生したのが現在の姿に近いイングリッシュブルドッグです。

19世紀半ば頃、イギリスのレース職人がパリへ移住する際に小さな身体のイングリッシュブルドッグも一緒に連れていきました。当時は身体が小さいことからトイブルドッグと呼ばれていたそうです。はじめは小さな身体を活かしてネズミ捕りとして活躍していましたが、可愛らしい見た目から上流階級の間で大人気となり、パグやテリアなどの犬種と交配され誕生したのが今のフレンチブルドッグだと言われています。

一方で、イングリッシュブルドッグはかつてのどう猛さが完全になくなったわけではありませんでした。そこで気性の荒さを和らげるために交配相手に選ばれたのがフランスで人気となったフレンチブルドッグです。イングリッシュブルドッグはフレンチブルドッグとの交配により、だんだんと現在のような温和で愛嬌のある犬となり、イギリスの国犬となるほどまでに人気となりました。

性格

パグは遊ぶのが大好きな陽気な性格をしており、飼い主さん以外の人や犬にも懐きやすいです。ただし、頑固なところもあり、甘やかしてしまうとわがままになって言うことを聞かなくなってしまう恐れもあります。

一方でフレンチブルドッグは穏やかで好奇心旺盛、さらに社交性も兼ね備えています。飼い主さんのことが大好きなので、お留守番が苦手な子が多いです。しかし、比較的興奮しやすい犬種だと言われており、1度スイッチが入るとコントロールが難しくなってしまう一面もあります。

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パグとフレンチブルドッグ

今回はパグとフレンチブルドッグの違いについてご紹介しました。よく観察してみると意外と見た目にも違いがあることが分かりますよね。

中でも耳やしっぽは見分けやすい部分なので、注目してみると判別できるかもしれません。

街中などでパグやフレンチブルドッグを見かけた際には、今回ご紹介したポイントを参考に、「どっちかな?」とぜひ考えてみてくださいね。

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