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【獣医師監修】犬が「ため息」をつく理由とは|ストレスが原因?ため息のメカニズムを解説します

お散歩から帰ってきた後や眠る前などに、犬が「フーッ」とため息をつくのを聞いたことはありませんか?人間の場合は、疲労やストレスが溜まったとき、一息つきたいときなどに「はぁ」「ふう」と思わずため息をついてしまいますが、犬のため息にはどんな理由があるのでしょうか?今回は、犬がため息をつく理由と、ため息のメカニズムに迫ります。

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そもそも「ため息」にはどんな役割があるの?

犬 ため息

アメリカの科学雑誌Natureに発表された論文によると、動物や人間がため息をつくことで、肺を大きく開かせる働きがあることが分かったと掲載されています。

深い呼吸で酸素を取り込むための「ため息」

通常の呼吸からため息に切り替えるボタンが脳内にあり、肺の酸素と二酸化炭素の交換が足りないことを感知すると、ため息という形で深い呼吸をするというメカニズムがあるそうです。

つまり、人間は肺に酸素が足りなくなると、自然とため息によって酸素を取り込むということです。

また、ストレスがたまり、自律神経が優位になると呼吸が浅くなり、血中の酸素が不足気味になることから、ため息をつくことで呼吸が深くなることも分かっています。ため息=深呼吸と考えることができれば“幸せが逃げる”こともなさそうですよね。

犬がため息をつく理由とは

犬 ため息

犬の呼吸も、人間と同じように肺で二酸化炭素と酸素交換をする生きる上で必要な活動です。人間のため息のメカニズムが解明されてきたことから、犬のため息についても人間と同じように、生理的現象であったり、感情表現のひとつであると考えられています。

ただし、人間のため息と犬のため息の大きな違いは、人間が口を開いてため息をつくのに対し、犬は鼻から空気を抜くようにため息をつくところです。また、犬種によっては、体調が悪いサインであることも考えられるので、この場合には注意が必要です。

1.犬がため息をつくときの心理~ストレス・不満~

人間のため息と同じように、犬もストレス・不満を感じたり、疲れている時にため息をつきます。これは、犬があくびをするカーミングシグナルと似たような行動といえます。精神的な負荷があった時などに、気持ちを切り替えようとしているサインと言えます。このようなため息をついた時は、犬が緊張していないかなど、犬の状態をよく観察してあげましょう。

2.犬がため息をつくときの心理~リラックス~

犬がリラックスしている時に、無意識でため息をつくことがあります。例えばたくさん遊んでクタクタに疲れた日の夜やお腹がいっぱいになった時などが挙げられます。このようなため息をついた時は、飼い主さんとしては嬉しい瞬間とも言えます。

3.犬がため息をつくときの心理~要求行動~

犬は学習能力の高い動物です。自分の行動に対して、飼い主さんの反応を感じ取り、次からはその行動を要求行動に切り替える賢さを持っています。要求吠えはその特徴的なものと言えます。「ため息をついたらママが優しくしてくれた」など、ため息をつくことが要求行動の一環となる場合があります。もし、犬が何かを要求してため息をつくようならば、しつけの一環として無視するようにしましょう。

注意が必要なため息って?

犬 ため息

以上のように犬のため息には、大きく分けて3つの理由があります。リラックスした状態でため息をついている場合や要求行動としてのため息については、特にケアする必要はありません。

しかし、ケアが必要な場合や注意をしたい「犬のため息」があります。

注意が必要なとき

もし、愛犬がストレスからため息をついていると感じた場合には、そのストレスを取り除いてあげるなどのケアが必要です。また、ため息と同時に、尻尾がピンと立っている、耳の後ろをかくなどの犬が不快な時にとる行動が見られたら、原因を確かめ、取り除いてあげましょう。

ため息が多い犬種

犬が体調が悪そうな時にため息をついた場合は注意が必要です。特に、呼吸器の問題が起きやすいのはパグフレンチブルドックボストンテリアなどの短頭種です。これらの犬種が、頻繁にため息をついていたり、ため息なのかいびきなのか、もしくは浅い呼吸を頻繁にしているのか、判断できない場合は、注意深く観察する必要があります。

また、ため息ではなく鼻呼吸をしている場合や苦しそうな表情を浮かべている場合には、気管や循環器の病気である可能性があるため、その様子の動画を撮影して、獣医師に相談してみるようにしましょう。

愛犬のため息が気になったら獣医師へ相談しよう

寝ている犬

犬の「ため息」を聞いたことがないという方は、日々の犬との生活で、注意深く観察していると、犬のため息に気がつけると思います。

犬のため息には、いろいろな合図が含まれています。ご紹介したようにリラックスした「ため息」は問題ありませんが、ストレスや体調不良から出る「ため息」に気がついた場合は、的確な状況判断をしてあげてください。また、元気がない・食欲がないなどの症状がある場合には、獣医師に相談してみることをおすすめします。

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