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ワイヤーフォックステリアはしつけが難しい?一緒に暮らすための基本情報まとめ

テリア種と言えばヨークシャテリア、ジャックラッセルテリア、ボストンテリアなど様々な犬種がいます。その中でも人懐こく、陽気で少し短気な一面も持っているのがワイヤーフォックステリアです。この記事では、キツネ狩りとして活躍していたワイヤーフォックステリアと暮らすために知っておきたい基本情報をご紹介します。

しつけ

ワイヤーフォックステリアの歴史について

ワイヤーフォックステリア

 ワイヤーフォックステリアは陽気な性格から愛好家は多く、飼育頭数の多い犬種です。まずはワイヤーフォックステリアの犬種の成り立ち・歴史からご紹介します。 

イギリス原産のテリア犬

 ワイヤーフォックステリアはイギリス原産のテリア犬です。テリア犬はもともと穴の中に住むキツネなどの小型獣用の猟犬として活躍していた犬たちで、ワイヤーフォックステリアはキツネ(フォックス)狩りとして活躍していました。

はじめはきつね色の被毛をしていたため誤って射殺されることが何度も起こり、ハウンド犬との交配が行われました。これにより、三色のスムースが生まれ、さらに他のテリア犬と交配を重ねワイアーになりました。1955年にはワイヤーフォックステリアは、国連畜犬連盟に登録され、世界に広がりました。 

ワイヤーフォックステリアの特徴

ワイヤーフォックステリア

 ワイヤーフォックステリアは小型のテリア犬です。全身の被毛がくるくるしていて可愛らしい印象を受けますが、どんな特徴があるのでしょうか?ここでは、ワイヤーフォックステリアの体型・体質、毛色・被毛などの外見的特徴について詳しくご紹介します。 

体型・体質・体重

 ワイヤーフォックステリアは、体高39cm前後、体重8kg前後の小型犬で、胴は短く足はまっすぐ長い「スクエアタイプ」の体型をしています。肩周りにも筋肉がしっかりついていますが、バランスの良い体をしています。ワイヤーフォックステリアの顔は幅広く、垂れた耳をしています。猟犬の時は断尾をしていましたが、動物愛護の取り組みにより断尾を行わないことも多いようです。

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毛色・被毛・抜け毛

 ワイヤーフォックステリアの毛色はメインがホワイトで、所々にブラック、タン、ブラック&タンの色が混じります。被毛はダブルコートでオーバーコートと保湿性の高いアンダーコートを持っています。抜け毛はそこまで多くないですが、2~3日に1度ブラッシングを行いましょう。ワイヤーフォックステリアのアンダーコートが抜け替わる時期は、必要に応じてブラッシングの回数を増やしてあげると良い状態を保つことができます。

ワイヤーフォックステリアをドッグショーに出す場合はオーバーコートにプラッキング(脱毛)を行い被毛を太くする処置を行うことが必要になりますので、ドッグショーに興味がある場合は予め調べておきましょう。プラッキングは皮膚が弱い犬だと皮膚炎を引き起こすことがありますので、注意が必要です。

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ワイヤーフォックステリアの平均寿命はどれくらい?

ワイヤーフォックステリア

 ワイヤーフォックステリアの平均寿命は13〜14歳です。平均寿命と言ってもその犬が過ごす生活環境や遺伝的要因、病気を患ったときの対処法などにより変わっていきます。できるだけ長く犬と過ごすためには清潔な生活環境を心がけ、動物病院で1年に1度健康診断を行うなど病気の早期発見・早期治療に繋げるようにしましょう。また、ワイヤーフォックステリアのかかりやすい病気としては「皮膚疾患」「肩脱臼」「眼科疾患」などが挙げられます。 

皮膚疾患

 皮膚疾患は皮膚に赤みや痒みが見られ、症状が進行すると脱毛や化膿することもあります。皮膚疾患は治療が遅れると完治までに長い時間がかかるため、出来るだけ早く治療を行うことが重要です。ワイヤーフォックステリアは被毛が密に生えているのでかけ分けて皮膚を確認し、赤みや皮膚に異常がないか確認しましょう。ノミ・マダニ予防の対策をしっかり行うことも皮膚疾患の予防に繋がります。一度動物病院に相談してみると良いかもしれません。 

肩脱臼

 肩脱臼は肩の関節が脱臼してしまう疾患で、ワイヤーフォックステリアは脱臼を起こしやすい犬種です。犬は痛みに強く、我慢してしまうことも多いので、普段から気をつけてあげましょう。 

眼科疾患

 ワイヤーフォックステリアは白内障(はくないしょう)などの眼科疾患を引き起こしやすい犬種です。目の充血や目やにが増えるなどの症状が多く、比較的飼い主も気が付きやすいです。どんな病気も早期治療が重要です。定期的に動物病院でワイヤーフォックステリアの健康診断を行い、自宅でも体を触り何か異常がないか気にしてあげるといいかもしれませんね。 

ワイヤーフォックステリアはこんな性格

ワイヤーフォックステリア

 テリア系の犬種は気が強いという印象がありますが、友好的で陽気な面も持ち合わせている犬種も多くいます。ここではワイヤーフォックステリアの性格についてご紹介します。 

友好的かつ積極的な性格

 ワイヤーフォックステリアは友好的で積極的な性格をしています。飼い主だけでなくはじめて会う犬や人に対しても近づいていき交流しようとします。積極的な性格から人見知りの犬には嫌がられることもあるので、リードコントロールをしてワイヤーフォックステリアを引き離すなどの対策が必要です。 

注意深く神経質な一面も

 ワイヤーフォックステリアは陽気な反面、注意深く神経質な一面もあります。初めて行く場所に警戒し匂いを嗅ぎまわることや物音に対して必要以上に驚くこともあります。ワイヤーフォックステリアが過敏になりすぎて、パニックになることもあるため優しく声をかけてあげましょう。急に触れると驚くこともあるので、犬の様子を見ながらにしましょう。 

ワイヤーフォックステリアを育てるうえでのポイント

ワイヤーフォックステリア

 犬は犬種ごとにしつけの方法や生活面で気をつけたいことなどが異なります。ここではワイヤーフォックステリアの育て方についてご紹介します。 

  1. しつけ|根気強く
  2. ケア|皮膚疾患を防ぐために
  3. 環境|室内の温度に気を配る
  4. 運動|運動量は多め

1.しつけ|根気強く

 ワイヤーフォックステリアは気が強い面があるため、しつけをするのが難しい犬種です。しつけトレーニングは時間がかかるため、根気強く教えていく必要があります。ワイヤーフォックステリアには負けず嫌いな面もあるため、しつけをするときは叱るのではなく褒めて伸ばしてあげるといいでしょう。

2.ケア|皮膚疾患を防ぐために

 ワイヤーフォックステリアに必要なケアは「ブラッシング」「シャンプー」「耳掃除」「肛門腺絞り」などです。ブラッシングは2〜3日に1回程度で問題ありませんが、顔周りや脇の下、内股あたりは毛が絡まりやすいので注意しましょう。シャンプー、耳掃除、肛門腺絞りは3週間〜1ヶ月に1度程度行いましょう。ワイヤーフォックステリアの体を清潔に保つことで皮膚疾患などの病気を予防することができます。 

3.環境|室内の温度に気を配る

 ワイヤーフォックステリアは皮膚疾患を引き起こしやすいため、室内の湿度や生活環境の掃除などに気をつけましょう。湿度は高くなりすぎないように設定し、梅雨時期の換気や除湿などを心がけ、ワイヤーフォックステリアの皮膚の状態をこまめに確認しましょう。犬の寝床などの掃除だけでなく、ソファや絨毯などもこまめに掃除を行い清潔に保ちます。 

4.運動|運動量は多め

 ワイヤーフォックステリアはかなりの運動量を必要とする犬種です。1日2回、1回1時間程度の運動を取り入れるようにしましょう。散歩だけでなく、ボールやおもちゃなどを使用し、軽く走らせる時間も必要です。ワイヤーフォックステリアは運動量が足りないとストレスが溜まり、物を壊す破壊行動や吠えるなどの問題行動を取る可能性が高いです。梅雨の時期はレインコートなどを着用し、十分に体を動かしてあげましょう。 

ワイヤーフォックステリアの特性をしっかり理解してお迎えしよう

ワイヤーフォックステリア

 ここでは「ワイヤーフォックステリア」と暮らすために、歴史、特徴、性格、飼い方についてご紹介しました。ワイヤーフォックステリアはキツネ狩りとして活躍していたためかなりの運動量を必要とし、頑固で負けず嫌いな性格からしつけトレーニングが難しく犬を初めて飼う方は苦労するかもしれません。

しかし、ワイヤーフォックステリアの陽気な性格や生活面でのケアはそこまで大変ではありません。しつけトレーニングに自信がない方は、無理をせずにドッグトレーナーなどの専門家に相談しながら行うといいかもしれませんね。 

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