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【獣医師監修】犬の自閉症の症状とは|原因と治療・予防方法などを解説

人間だけでなく、犬にも自閉症があるのをご存知でしょうか?犬の自閉症は症状が顕著なので、万が一愛犬が自閉症になった場合は気がつきやすいかと思います。この記事では、犬の自閉症の原因や主な症状、自閉症の愛犬との向き合い方について解説します。

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犬の自閉症の主な症状とは

犬

犬の自閉症とは、先天的な原因による脳の機能障害から、さまざまな症状を起こす障害のことを言います。自閉症の犬にはどんな症状が現れるのか、具体的に見ていきましょう。 

主な症状

自閉症の犬には、以下のような症状が顕著に現れます。 

  • 表情が乏しく、飼い主さんに愛情を示さない
  • 名前を読んでも無反応
  • アイコンタクトがうまくできない
  • 他の犬と遊ばない
  • 音に対して異常なほど神経質ですぐ吠える
  • 緊張に耐えられず感情が爆発する
  • 抱き上げると嫌がって暴れる
  • 唐突に怒ったり噛んだりする
  • 同じ行動をひたすら繰り返す

コミュニケーションが通常よりも困難なところや、ペースを乱されることを極端に嫌がったり、こだわりが強かったりする点など、人間の自閉症の症状と似ている部分が見られます。

また、散歩が難しくなる場合も少なくありません。

他の犬や人間にうつる?

自閉症の犬のそばにいるからといって、他の犬や人間にうつることはありません。

自閉症を引き起こす原因

子犬 赤ちゃん

犬の自閉症は何が原因で引き起こるのか、知っておきましょう。

生まれつきの脳の機能障害

犬の自閉症の原因は、生まれつきの脳の機能障害とされています。そのため、育て方などの後天的な要因で発症するものではありません。

かかりやすい犬種や年齢

特定のかかりやすい犬種や年齢は特になく、どの犬種にも起こり得ます。

先天的な脳の機能障害を持った犬は、ペットショップで販売されている犬に多いという話もあります。その理由は、一部のペットショップには、利益最優先で繁殖のためだけに劣悪な環境で飼育をする、パピーミル(子犬の工場)と呼ばれる悪質ブリーダーの元で生まれた子犬が販売されているケースが多いと言われているからです。しかし、良心的なブリーダーの元で生まれた子犬にも、先天性の障害が発生する可能性はあります。

現在では、まだ完全に発生原因がわからない病気なのです。

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犬の自閉症の治療法について

犬 花

犬の自閉症に対しての明確な治療法は残念ながら確立されておらず、特効薬などもありません。犬のペースを尊重しながら、飼い主さんが焦らず丁寧に接して、犬の意識を少しずつ外に向けられるようにサポートしてあげることが症状の緩和につながります。

トレーニングやしつけによって改善させようとすると、かえって症状が悪化する恐れがあります。獣医師のアドバイスに従って愛犬と接するようにしましょう。

また、症状の緩和のためにフラワーレメディなどの自然療法を行ったり、サプリメントを服用したりする場合もあります。

治療にかかる費用

フラワーレメディの自然療法にかかる費用は、6,000円程度が目安です。サプリメントを服用して様子を見る場合は、その分の費用もかかります。

犬の自閉症を予防するためにできることは?

犬 毛布

先述の通り、犬の自閉症は先天的な要因で起こることから、残念ながら予防法はありません。

もし愛犬が自閉症になったとしても、無理に何かをさせるようなことはせず、愛犬の現状を受け止めながら優しく丁寧に接してあげることで、症状を改善させることはできます。愛犬が落ち着いて過ごせるように家族全員で協力し、ケアをしていきましょう。

再発する可能性

飛躍的に改善したと思っても、再び不安定な行動が見られるようになることも少なくありません。そのため、それも踏まえて長い目で見ながら向き合っていくことが大切です。

愛犬が過ごしやすい環境を整えてあげましょう

寝ている犬

愛犬に自閉症の症状が見られたら、どのように接すればよいのか戸惑うことが多いかと思います。トレーニングやしつけによって治るものではないので、愛犬のペースを尊重して優しく丁寧に接してあげてください。家族全員で協力しながら、愛犬が落ち着いて過ごせるようにサポートしてあげましょう。

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