日々の疲れを癒やすために、アロマを生活に取り入れている方も多いと思いますが、人だけでなく犬にもアロマテラピーが行われるようになったのをご存知でしょうか?犬もストレスを溜めてしまう生き物のため、アロマによるリラックス効果が期待できます。ここでは、リラックス効果だけでないアロマテラピーのメリットや、香りの好き嫌い、アロマテラピーの始め方などをご紹介していきます。
アロマテラピーのメリット
犬に対するアロマテラピーのメリットとして、人間同様リラックス効果が期待できるとともに、自然治療力を高める働きや抗菌作用や防虫効果など様々な効果が期待できます。ここでは、犬にアロマを使用するメリットについて紹介していきます。
スキンシップの時間が増える
アロママッサージをすることで犬と飼い主とのスキンシップの時間が増え、飼い主と愛犬共にアロマテラピーの効果を感じることができます。飼い主がストレスでピリピリした状態だと、犬は敏感に飼い主の気持ちを感じ取るためストレスが伝染することがあります。愛犬だけでなく、飼い主も癒やされることで犬の気持ちも落ち着き、心身ともリラックスできるでしょう。
鎮静効果
攻撃性を抑えて興奮や不安を和らげる鎮静効果で無駄吠えなどの問題行動にも効果があるとされています。落ち着きがない子や、飛びついてきたり不安で無駄吠えをするなどの行動改善の働きがあります。緊張状態になるお留守番中に使用すると、犬を落ち着かせて安心させることもできます。
リラックス効果
アロマといえば、リラックス効果について想像する方が多いかと思いますが、人間だけでなく犬の気持ちにも作用し、不安な気持ちを和らげストレスを緩和させてくれます。
なぜアロマがストレスを緩和させリラックス効果があるのかというと、香りを鼻から吸引し、鼻の粘膜から脳に信号を伝えて、自律神経を刺激します。その信号を脳が感じとることにより、心を落ち着かせたり、場合によっては不快になったりするのです。
この脳が信号を感じとる際には、記憶との結びつきが深く、香りとセットになった思い出や記憶が重要になってきます。例えリラックス効果があるとされているアロマであっても、叱られたりひとりぼっちだった嫌な記憶や体験とその香りが結びついていると、リラックス効果が得られなくなるばかりか不快に感じてしまうのだそうです。
犬にも香りの好き嫌いがある
人間にも好きな香りと嫌いな香りが存在するように、犬も同様に香りの好き嫌いがあり、それは個体ごとに異なります。ですから、飼い主がお気に入りの香りだったとしても、犬には不快な香りかもしれません。アロマを使用する際には、愛犬の様子を注意深く確認してみましょう。
犬が不快に感じてるサインを見逃さない
犬が好きな香りであれば、匂いを感じ取ったときにもっと嗅ぎたいと近づいていったり、舐めようとしたりします。逆に、アロマを使用しているときに愛犬がその空間から立ち去ろうとしたり、落ち着きなくウロウロする、顔を背けて香りを嗅ごうとしないなら、それは好みの香りではない可能性が高いです。
犬は人間の何倍もの嗅覚を持っているため匂いに敏感な個体の場合、最悪嘔吐することもあります。何度もくしゃみをしていたり、よだれがひどくなったり、鳴きだした場合にはただちにアロマの使用を中止しましょう。
アロマを取り入れる方法
アロマを使うことによって犬にも様々な効果があることが分かりましたが、どうアロマを愛犬との生活に取り入れればいいのでしょうか。ここでは愛犬とアロマテラピーを始める方法についてご説明していきます。
アロママッサージ
原液を1%以下に希釈したアロマオイルを必要な部位に塗布、もしくはスプレーしマッサージすることで皮膚へ浸透させていきます。力を入れずに優しくマッサージしてあげるようにしてください。長い時間をかけずに、全身で10〜15分程度が好ましく、傷がある部分は避けて塗っていきましょう。
また、シャンプー時にシャンプー液やコンディショナーに混ぜて使うのもいいとされています。
芳香浴
アロママッサージよりも簡単に行えるのが、芳香浴です。アロマディフューザを使用したり、お湯をそそいだマグカップに精油を垂らすだけで、香りを楽しめるため気軽に始めることができます。短い時間から始めて、愛犬が香りを嫌がっていないようなら徐々に時間を長くしていきましょう。
注意点としては、愛犬が舐めたり倒したりしないよう手の届かない場所に置くようにしてください。
犬も人もアロマの力でリラックス
アロマは、私達人間だけでなく犬にも様々ないい働きをしてくれます。自分のストレス解消になるとともに、愛犬にもリラックス効果が得られる一石二鳥のアイテムです。免疫力を高めたり、感染症の予防にもなるため、愛犬の健康を保つのにも有益な一方で、誤った知識でアロマを使うと犬への負担になることもあります。犬にも香りの好き嫌いがあるため、少しずつ様子を見ながら愛犬との生活に取り入れるようにしましょう。
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