人間用と同じように、犬用のシャンプーの種類やタイプはさまざまなバリエーションがあります。そのため、それぞれの犬の被毛の長さや肌の状態に合わせてシャンプーを選んであげる必要があります。ここでは、犬用のシャンプーの選び方や皮膚・被毛のタイプ別にオススメ商品やシャンプーの仕方をご紹介します。
犬のシャンプーはなぜ必要?
犬は全身が多くの毛で覆われているため、汚染物質や雑菌が付きやすく、必ず定期的なシャンプーや汚れたとき等にシャンプーをする必要があります。
清潔に保ってあげることが大切
犬は毛や皮脂の汚れをそのままにしてしまうと、かゆみや臭い・皮膚疾患の原因になってしまいます。また、花粉などのアレルゲンや、ノミ・ダニなどを人や家の中に持ち込まないためにも、犬の身体をシャンプーで清潔に保ってあげることが大切です。
犬用シャンプーの選び方
人間用のシャンプーと同じように、犬用にもさまざまなタイプのシャンプーがあり、大きく分けて4種類があります。犬の被毛や肌の状態に合わせてシャンプーの種類を選択することが大切です。
- 一般的な犬用シャンプー
- 薬用シャンプー
- 低刺激タイプのシャンプー
- ドライシャンプー(無水シャンプー)
【1】一般的な犬用シャンプー
一般的な犬用シャンプーは美容シャンプーとも呼ばれ、主に健康な犬のために作られています。人間用のシャンプーと同じように、被毛の柔らかさや艶にこだわったタイプや、皮脂汚れをしっかり落とすタイプ、香りの良いものなどがあります。
【2】薬用シャンプー
薬用シャンプーは、動物病院などでも取り扱われているシャンプーです。主に抗炎症作用や抗菌効果のある成分が含まれており、乾燥やフケなどの皮膚トラブルや皮膚に疾患のある犬に最適です。ただし、自己判断での選択は危険なため獣医師との相談のもと、愛犬に合ったものを使用しましょう。
【3】低刺激タイプのシャンプー
肌が弱い犬のために、刺激が低く肌にやさしいシャンプーも多く販売されています。主に無添加で、自然由来や刺激性の低い成分が使用されているため、免疫力の低い子犬や老犬にも最適です。
【4】ドライシャンプー(無水シャンプー)
ドライシャンプーは、パウダーや泡で洗うスプレー状のシャンプーです。まだお風呂に入れることのできない子犬や、水が苦手な犬、体が動かしにくい老犬・シニア犬に最適です。犬が舐めてしまっても無害な植物系の成分で作られているものなど、安全性の高いものを選びましょう。
犬用シャンプーの正しい使い方
犬のシャンプーについて頻度やいつからはじめたらいいのかなど、疑問に思うこともあるでしょう。ここからは犬のシャンプーの正しい使い方についてご紹介していきます。
シャンプーの頻度はどれくらい?
シャンプーの頻度は、室内犬で月1回、室外犬で月2回が最適と言われています。犬の皮膚は、人間の皮膚の20~30%ほどの厚さしかなく、とても繊細です。シャンプーのしすぎは、肌を守るために必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥や肌トラブルの原因となるため、やりすぎにも注意が必要です。
いつからシャンプーできる?
犬の場合、生後2~3ヶ月を過ぎたあたりからシャンプーができます。ただし、ワクチン接種前は免疫力が低く、体調を崩す原因にもなるためシャンプーは避け、濡れタオルやウェットシートなどで、やさしく汚れを落としてあげる程度にしましょう。
人間用のシャンプーは使える?
犬の肌はとても繊細です。人間用のシャンプーは犬にとっては刺激が強すぎるため、使用することができません。犬の毛や肌に考慮して作られた、犬用のシャンプーを使用しましょう。
犬用シャンプーおすすめ6選
犬用のシャンプーには、洗い上がりやオーガニックにこだわったもの、敏感肌の犬に配慮したものなど、さまざまなタイプがあります。ここからは、種類やこだわり別におすすめ商品を紹介します。
泡立ち・泡切れが優秀シャンプー
汚れをしっかりと取り除くために、シャンプーの泡立ち・泡切れは重視するべきポイントの一つです。また、泡立ちの良さは、犬の肌や被毛を摩擦から保護してくれる効果もあります。
1.仕上がりふわふわ!ロングヘアの犬向け
ラファンシーズの「トリートメントシャンプーNK-12」は、トリミングが必要な長毛の犬種に適しています。被毛を根元から立ち上げ、ボリュームや、ハリ・コシのあるふわふわの毛並みに仕上げてくれます。泡切れが良く、弱酸性なので肌にもやさしく安全です。
- 商品名:ファンシーズ/トリートメントシャンプー NK-12 400ml
2.クリーミーな泡が肌と毛をやさしくケア
ZOICの「ゾイック N ショートシャンプー」は、清潔な肌と美しい被毛を目指したシャンプーです。低刺激なアミノ酸ベースのクリーミーな泡が、肌や毛をいたわりながら、汚れをしっかりと落とします。こちらはショートヘア用ですが、ロングヘア用のシャンプーもあります。
ZOICの「ゾイック N ショートシャンプー」は、清潔な肌と美しい被毛を目指したシャンプーです。低刺激なアミノ酸ベースのクリーミーな泡が、肌や毛をいたわりながら、汚れをしっかりと落とします。こちらはショートヘア用ですが、ロングヘア用のシャンプーもあります。
- 商品名:ゾイック(ZOIC)/N ショート シャンプー 300ml
オーガニック・天然由来の犬用シャンプー
犬は大切な家族だからこそ、オーガニックや天然由来のシャンプーなど、安全性の高いものを選びたいですよね。肌トラブルを起こさないためにも、シャンプーの成分にもしっかり注意しましょう。
3.グリーンクレイを使用した100%天然由来!
ARGITALの「MI FIDO」は、100%天然由来の成分で作られたシャンプーです。イタリアのシチリアで採れるミネラルたっぷりのグリーンクレイ(海泥)が、皮脂や汚れをやさしく取り除き、うるおいのある健やかな肌へと導きます。ショートヘア、ロングヘア、敏感肌用の3つから選ぶことができます。
- 商品名:ミフィード/ロングコート用オーガニックシャンプー
4.洗い心地爽やか!植物由来のシャンプー
A.P.D.Cの「ティーツリーシャンプー」は、オーストラリアの植物科学者が厳選した6つの植物成分と紅藻エキス、植物性ヒアルロン酸などを配合しているため、泡立ち・泡切れも良く、被毛をやさしくふんわりと洗い上げます。
- 商品名:A.P.D.C./ティーツリーシャンプー 250ml
低刺激で敏感肌向けシャンプー
肌の弱い犬種や敏感肌の犬に、一般のシャンプーを使うと皮膚トラブルの原因になる可能性があります。刺激の低いシャンプーは、子犬やシニア犬にも安心して使えるのでぜひチェックしてみてください。
5.オートミールが肌をしっかり保湿
John Paul Petの「オートミールシャンプー」は、乾燥肌や敏感肌の犬向けに作られたシャンプーです。保湿効果の高いオートミールなどの植物由来の栄養成分が、肌や被毛にうるおいを与えながらケアします。速乾性も高く、犬に負担をかけずに洗い上げることができます。
- 商品名:John Paul Pet/オートミールシャンプー 473.2ml
6.低刺激のアミノ酸配合でやさしく洗い上げる
ZOICの「ゾイック N パピードールシャンプー」は、刺激の低いアミノ酸を主成分としているため、子犬やシニア犬、肌の弱い成犬にも安心して使用できます。洗い上がりも軽く、強すぎないグリーンフローラルの香りが好印象です。
- 商品名:ゾイック (ZOIC)/N パピドール シャンプー 300ml
犬のシャンプーを上手にする方法は?
愛犬にあうシャンプーが見つかったら次は実際に愛犬にシャンプーをしてみましょう。ここでは犬のシャンプーを上手にする方法をご紹介します。
事前準備
お風呂場や体への接触に慣れさせる犬にとってのお風呂場は普段足を踏み入れないお部屋です。そのため慣れない場所で慣れないシャンプーをすることにストレスを感じる子もいます。
ストレスを軽減するためにも、普段からお風呂場へと足を運ばせ、そこでおやつをあげるなどして慣れさせてあげましょう。また、体のどの部分を触られても嫌がらないように、普段からスキンシップをとることも大切です。
ステップ①ブラッシングをしてから濡らす
毛のからまりやホコリを取っておくとシャンプーがなじみやすくなるので、濡らす前に全身をブラッシングしましょう。ブラッシング後、35〜37度程度の温度のぬるめのお湯で体全体を濡らしていきます。
片手で愛犬の体を支え、逆の手でシャワーヘッドを持ちます。お尻や後ろ脚の方向からゆっくり水をかけてあげましょう。体に押しつけながらお湯をかけるとシャワーの音がしないので、犬が怖がらず短時間で皮膚までお湯を浸透させることができます。
ステップ②泡立てたシャンプーでマッサージをするように洗う
シャンプー剤を泡立てて、やさしくマッサージするようにお尻から頭まで順番にシャンプーします。
お尻→足先⇒背中→頭→顔
の順で洗ってあげると愛犬への負担が少ないでしょう。慣れている方はシャンプーと一緒に肛門腺絞りもやってあげるとよいでしょう。慣れてない方はトリミングサロンや獣医さんにやってもらいましょう。
ステップ③すすぐ時は頭から
洗い流しは顔まわりについている泡から流しましょう。水量は低めにして優しく顔を少し持ち上げシャワーをします。シャワーヘッドを頭につけてすすぐと、鼻にお湯が入りにくくなります。
もし顔周りに水をつけて嫌がる様子であれば、タオルやスポンジにお湯を含ませてシャンプーを洗い流してあげましょう。
泡や汚れが残らないように、ていねいに洗い流してあげてください。
ステップ④リンスのやり方
シャンプー後の犬の被毛は、キューティクルが膨らんだ状態で、傷んでしまうと毛並みが悪くなったり毛玉の原因にもつながるので、シャンプー後はリンスをしてあげましょう。リンスは水で薄めて使用することをおすすめします。
薄めたリンスをかけながら手で馴染ませると被毛に浸透してツヤのある毛になります。その後、リンスをすすぎます。
ステップ⑤しっかり全身を乾かす
まずは犬の毛を手で絞って水気を取ります。その後、バスタオルでしっかりと拭きます。最後にスリッカーでとかしながらドライヤーで乾かします。
ドライヤーを使用する際は愛犬から20cm以上離して、熱くないか手で確認しながら使いましょう。
犬の毛や肌のタイプに合ったシャンプーを選ぼう!
犬用シャンプーは、犬の皮膚・被毛の特徴に合わせて、さまざまな種類のものが販売されています。敏感肌の犬には皮膚にやさしい仕様のもの、ロングヘアの犬には被毛の仕上がりにこだわったものなど、愛犬の肌や毛の状態に最適なシャンプーを選択しましょう。
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