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犬にじゃがいもを食べさせても平気?与える際の注意点と簡単レシピを紹介

じゃがいもは犬に食べさせても大丈夫な食材です。じゃがいもの自然な甘さを好む犬は多いので、ごはんのトッピングやおやつとして与えると喜ぶでしょう。しかし、芽や緑色の部分など毒性の成分が含まれているので、与える際には注意しなければなりません。

今回はじゃがいもに含まれる栄養素と食べさせる場合の注意点、愛犬のために作ってあげたいじゃがいもを使ったおすすめのレシピもご紹介します。

食べもの

犬はじゃがいもを食べてもOK!

じゃがいも

適切に与えれば、犬はじゃがいもを食べても大丈夫です犬の味覚は甘味も感じ取ることができ、じゃがいものような自然な甘味のあるものを好むコは多くいます。

じゃがいもは、愛犬のごはんにもおやつにも活用できる食材なので、上手に取り入れるとよいでしょう。

じゃがいもの栄養素・成分を紹介

 じゃがいもには、主に以下のような栄養素や成分が含まれています。 

でんぷん(炭水化物)

じゃがいもの主成分はでんぷんです。でんぷんは、消化酵素によりブドウ糖に分解されたのちに体内に吸収され、エネルギー源になります。タンパク質や脂質と比べて消化吸収される時間が短いので、摂取してからすぐに利用されます。(※1)しかし炭水化物は摂りすぎると肥満や糖尿病の原因となりえます。 

ビタミンC

じゃがいもはビタミンCも豊富です。ビタミンCは、タンパク質や脂質の酸化を防ぐ働きがあります。この抗酸化作用は免疫力の向上、アンチエイジングに役立ちます。また、鉄の代謝にも関与しています。(※2)じゃがいもに含まれるビタミンCはでんぷんに包まれているため熱に強く、効率よく摂取することが可能です。犬は体内でビタミンCを生成できますが、加齢や体質により不足することがあるので、定期的に摂取したい栄養素になります。

ナイアシン

 ナイアシンは水に溶けるビタミンの一種で、炭水化物や脂質、タンパク質の代謝に欠かせない栄養素です。また、皮膚や粘膜の健康をサポートする働きもあります。(※3) 

カリウム

ナトリウムとセットで働くミネラルで、身体のエネルギー代謝を調整する栄養素です。体内の余分なナトリウムを排出する役割をもち、血圧を下げる作用があります。カリウムは摂りすぎると高カリウム血症を引き起こすことがあるので、腎臓の機能が低下している老犬や、腎臓病を患っている子は摂りすぎに注意してください。反対に不足すると食欲不振や歩行不良、高血圧などを起こします。摂取のバランスが大切です。

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食物繊維

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、じゃがいもはどちらも多く含まれています。血糖値の上昇をゆるやかにし、腸内環境を整え、便秘の解消、免疫力の向上が期待できます。しかし摂取しすぎると消化不良を起こし排便が困難になることもあるので、与えすぎに注意が必要です。

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じゃがいもを与える際に注意すること

じゃがいも

じゃがいもは適切に与えないと、愛犬の健康を損ねることがあります。犬にじゃがいもを食べさせる際の注意点を知っておきましょう。 

アレルギー反応に注意!最初は少量から与える

じゃがいもを食べると、アレルギー症状を引き起こすことがあります。そのため、最初は少量を与えて様子を見るようにしましょう。もし、じゃがいもを食べた後に皮膚の赤みやかゆみ、下痢や嘔吐などの症状が出た場合は、アレルギーが疑われます。なお、かぼちゃにアレルギーがある場合は、アレルゲンの構造が似ているじゃがいもに対してもアレルギー反応を起こすことがあるので、与えるのは控えたほうがよいでしょう。

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じゃがいもを与える際の目安量

じゃがいもは炭水化物が多く低カロリーではないため、与えすぎると肥満の原因になります。また血糖値もあがりやすいので糖尿病を患っている場合はごく少量に留めましょう。愛犬の身体の大きさに合わせて量を調整し、肥満にならないように注意することが大切です。いつもの食事のトッピングやおやつとしてじゃがいもを与える際は、1日に必要な摂取カロリーの2割以下であることが望ましいと言われています。参考までに、適量とされる目安量(じゃがいも中サイズ)は以下の通りです。

  • 体重3~5kgの場合:65~95g(1/2~1個)
  • 体重6~15kgの場合:110~225g(1~2個)
  • 体重20~30kgの場合:280~375g(2個強~3個)

緑化した皮や芽を取り除く

じゃがいもの芽や緑色になっている皮の部分は、必ず取り除いてから与えるようにしましょう。これらの部分には、天然毒素の一種であるソラニンやチャコニンが含まれているからです。摂取すると下痢や嘔吐、腹痛、めまいなどの中毒症状を引き起こすことがあります。

じゃがいもの芽が出ている場合は芽とその周辺を、緑化した皮は厚めにむいて取り除きましょう 

加熱してから与える

生のじゃがいもは消化しづらいので、柔らかくなるまで茹でる、蒸すなど加熱してから与えるようにしましょう。犬がでんぷんを消化しやすい状態にすることが大切です。消化不良は下痢や嘔吐、食欲不振などを引き起こします。十分に加熱し、小さく刻んで与えるようにしましょう。犬は苦味を感じにくいとは言われているものの、水にさらしてあく抜きすることで苦みやえぐみを軽減し、より美味しく食べてもらうことができるので、愛犬のためにぜひひと手間加えてあげてくださいね。

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加工品は与えない

フライドポテトやハッシュドポテト、ポテトチップス、コロッケなどの加工品は、犬にとって添加物や調味料が多く含まれているので与えてはいけません。少量食べてしまったくらいでは問題ないことが多いですが、塩分の摂りすぎや肥満の原因となります。また、場合によっては玉ねぎが含まれていることがあり危険です。玉ねぎは摂取すると中毒症状を起こす可能性があるので絶対に与えてはいけません。

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持病がある場合は?

腎臓病の犬はリンを制限した食事管理が必要となりますが、リンが少なく、茹でたり蒸したりすることで消化しやすくなるじゃがいもは、腎臓病を患っている犬へのサポートフードとしても使用されており、おすすめの食材です。しかし、カリウムも多く含まれているので、腎臓病の犬に与える場合は事前に獣医師へ相談した方が安心です。たんぱく質を減らす必要のある肝臓病の犬にとってもよいエネルギー源となるものの、食べさせる前にはかかりつけ医に相談した方がよいでしょう。

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子犬や老犬にも与えていい?

じゃがいもは子犬や老犬が食べても問題はない食材ですが、与える際は上記の注意点を守ることに加え、年齢に合わせた注意も必要です。子犬の場合は、とにかく柔らかくふやかしてあげましょう。またアレルギー反応を起こさないかも注意してください。老犬の場合は嚥下力が低下しているので、喉に詰まらせないよう小さくカットしてあげる必要があります。与える量も少しずつ食べさせるようにしましょう。

じゃがいもを使ったおすすめのレシピ

じゃがいも

じゃがいもを使った犬用のごはんとおやつのおすすめレシピをご紹介します。愛犬のためにぜひ作ってみてくださいね。 

じゃがいもクッキー

 じゃがいもと小麦粉だけで作れるお手軽おやつを、愛犬のために作ってみてはいかがでしょうか。 

材料

  • じゃがいも:100g
  • 小麦粉:30g

作り方

  1. オーブンを余熱で200度に設定しておく。
  2. じゃがいもの皮をむいて、柔らかくなるまで蒸す。
  3. 柔らかくなったじゃがいもを裏ごしをし、小麦粉を加えて混ぜる。
  4. ひとまとめにしてラップに包み、5mm程度に薄く伸ばす。
  5. 好みの型で抜いて、クッキングシートを敷いた天板に並べ約10分焼く。
  6. ふっくらするくらいまで焼ければ完成。

リゾット

 じゃがいもをはじめ、人参やささみなどが入った具だくさんのリゾットです。味付けは一切しておらず、野菜類とささみの味わいを楽しめます。作り終わった際は、人肌程度に冷ましてから愛犬に与えてくださいね。 

材料

  • じゃがいも:10g
  • にんじん:10g
  • まいたけ:10g
  • ささみ:30g
  • 炊いたごはん:30g
  • 水:100cc
  • オリーブオイル:適量

作り方

  1. 野菜類とささみを、愛犬が食べやすい大きさにカットする。
  2. 鍋にオリーブオイルを入れて火にかけささみを炒め、表面の色が変わったら野菜類を加えてさらに炒める。
  3. ②に水を加えて柔らかくなるまで煮たのち、ごはんを加える。
  4. 好みの柔らかさまで煮たら完成。

愛犬にじゃがいもを食べさせるときは与え方に注意して

犬 

じゃがいもは実はトマトやナス、ピーマン、唐辛子などの仲間であるナス科の野菜です。栄養価が高くほのかな甘味をもち、犬が好んで食べる野菜の1つなので、時々取り入れてあげるとよいでしょう。しかし炭水化物を多く含む食材であるため、与えすぎは肥満の原因となることがあります。糖尿病やアレルギー、心臓病、腎臓病などを患っている犬には、与えないほうが安心です。総合栄養食のドッグフードで必要な栄養素は補えるので、普段の食事に混ぜたり、食欲のないときのトッピングとして与えるときは量と与え方に気をつけましょう。芽や緑色になっている皮の部分は毒性があるので取り除き、加熱して細かくカットしてから食べさせるようにしてくださいね。

<参考文献>

  • (※1)からだにおいしい野菜の便利帳 板木利隆監修
(※2)ロイヤルカナン 犬と猫の栄養成分辞典
(※3)ロイヤルカナン 犬と猫の栄養成分辞典

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