長い眉毛や口ひげがおじいさんのようで、愛嬌のあるシュナウザー。日本ではミニチュアシュナウザーがメジャーですが、シュナウザーは体のサイズごとに3種類に分類されます。ミニチュア、スタンダード、ジャイアントです。それぞれどのような特徴があるのか詳しくご紹介していきます。
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ミニチュアシュナウザーの特徴について
小型犬に分類されるミニチュアシュナウザーの標準体高は30〜35cm、標準体重は4〜8kgです。スタンダードシュナウザーとアーフェンピンシャーなどを交配させて誕生したと言われています。かつては農場のネズミ駆除や番犬として活躍していたことから、動きが機敏で活発です。足が長く、横から見るとスクエア型の体型をしており、骨格ががっしりとしています。
日本でよく見かける機会が多く、3種類のシュナウザーの中では入手がしやすい種類です。
毛色
毛色の種類は、ホワイト、ブラック、ブラック&シルバー、ソルト&ペッパーです。ダブルコートの犬種の中では抜け毛は少ない方ですが週2〜3回程度のブラッシング、いつも以上に抜け毛が生じる春と秋の換毛期においては、毎日のブラッシングが欠かせません。
性格
快活で好奇心旺盛な、小型犬らしい性格の特徴を持ち合わせています。遊び好きで元気いっぱいながらも、聡明で飼い主に従順なので、指示したことを理解して行動できます。
ただし頑固な一面もあるため、犬のペースに振り回されずに、毅然とした態度でしつけをすることが大切です。
スタンダードシュナウザーの特徴について
スタンダードシュナウザーは、標準体高45〜50cm、標準体重14〜20kgで、中型犬に属します。3種類のシュナウザーの中で最も歴史が古く、シュナウザーの原型と言われています。
骨太で筋肉が引き締まり、がっしりとした体つきも特徴の1つです。活発で体力があるので、1日2回30分程度の散歩が必要です。また、運動能力に優れ、飼い主と一緒に何かに取り組むことを好むところがあるため、フリスビーやボール遊び、アジリティなども取り入れてあげると喜ぶでしょう。
被毛の性質・毛色
スタンダードシュナウザーの被毛は、太くて硬い上毛と柔らかい下毛が生えたダブルコートです。全体的にゴワゴワとした手触りで、スタンダードシュナウザーだけでなく、ミニチュアシュナウザーもジャイアントシュナウザーも同様の性質の被毛です。
毛色は、毛の1本1本に明色と暗色が入り霜降り状になっているソルト&ペッパーと、ブラックの2種類があります。
性格
スタンダードシュナウザーは飼い主に忠実で、愛情深く接してくれます。また、温厚で楽しいことが好きな性格なので、小さなお子さんがいる家庭でも飼いやすいと言えるでしょう。
ただし、もともと農場を守る番犬として活躍しており、番犬気質が今でも残っていることから、警戒心が強い一面も持っています。知らない人にむやみに吠えないよう、無駄吠えのしつけをしておく必要があります。
ジャイアントシュナウザーの特徴について
日本では見かける機会が少ないジャイアントシュナウザーですが、長い歴史をもつ犬種です。標準体高60〜70cm、標準体重35〜47kg程度の大型犬で、落ち着きがあり威厳に満ちた雰囲気が漂っています。
ジャイアントシュナウザーは牧羊犬として用いられており、体が丈夫で耐久力があるのが特徴です。がっしりとした無駄のない体型をしており、高い作業能力を誇る犬として知られています。
毛色
毛色は、ブラックとソルト&ペッパーの2種類で、ブラックが主流となっています。ブラックはクールで威厳がある印象ですが、ホワイトとグレーの2色で構成されているソルト&ペッパーは、優しげな印象です。なお、ソルト&ペッパーは、グレーの濃淡具合によって印象が異なるのも特徴です。
性格
穏やかで優しく、飼い主や家族に懐きやすい性格です。また、知能が高く物覚えが早いので、しつけはしやすいと言えるでしょう。与えられたことに対して最後まで取り組む粘り強さも持ち合わせていることから、犬と一緒にドッグスポーツを楽しみたいという方にもおすすめです。
それぞれ魅力的な特徴を持つ3種類のシュナウザー
3種類のシュナウザーとも、長い眉毛や口ひげがトレードマークである点は同じですが、性格の特徴や毛色の種類などが若干異なります。それぞれ魅力的な特徴を持っており、よき家庭犬としての素質も備わっているので、かけがえのないパートナーになってくれることでしょう。
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