「ポメプー」というミックス犬をご存知ですか?ポメラニアンとトイプードルを掛け合わせて生まれた小型犬で、つぶらな瞳と豊富な被毛が特徴的な可愛らしいミックス犬です。犬を迎える際には必要な運動量やお手入れの大変さなど気になることはいろいろありますが、ミックス犬の場合は両親犬のどちらの特徴を強く受け継ぐかによって異なるため、より気になりますよね。そこで本記事では、ポメプーの抜け毛が多いのかについてや、被毛のタイプやお手入れ方法、さらには抜け毛対策までご紹介します。
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ポメプーの被毛のタイプって?
ポメラニアンとトイプードルは、対照的な被毛の構造をしています。両犬種を掛け合わせたポメプーの被毛にはどのような特徴が見られるのでしょうか。
ポメプーの被毛の構造について
ポメプーに限らずミックス犬は両親犬のどちらの要素を強く受け継ぐかによって特徴が異なります。ポメラニアンは直毛でアンダーコートが密生するダブルコートですが、トイプードルはくるくるとした巻き毛でアンダーコートが生えていないシングルコートのタイプです。
ポメラニアンの特徴を強く受け継いだ場合には、ダブルコートのため換毛期があり、大量の毛が抜けます。基本的にトリミングは不要ですが、換毛期に限らず抜け毛が多いので、こまめなブラッシングや洋服着せるなどの抜け毛対策は欠かせません。
一方でトイプードルの特徴を強く受け継いだ場合には、巻き毛かつシングルコートのため抜け毛は少ないでしょう。ただし、カットしないと伸び続けるという特徴があるので、定期的なトリミングが必要になります。
抜け毛の量はポメラニアン、トイプードルどちら寄りになるかによって差はありますが、どちらの毛質であっても丁寧なお手入れが欠かせません。
代表的なカラーは?
カラーはブラック、アプリコット、クリーム、レッドが多いようですが、ポメラニアンもトイプードルも毛色の種類が多いため、ポメプーもカラーバリエーションが豊富です。
ポメプーの抜け毛・毛玉対策
ポメプーはどちらの特徴を受け継いだとしても長毛なので、日々のお手入れは欠かせません。抜け毛対策やけだま対策としてどのようなお手入れを行えばいいのでしょうか?
抜け毛対策
ポメプーの抜け毛対策の基本はブラッシングです。抜け落ちた死毛が部屋中に散乱する前に、スリッカーブラシでブラッシングしましょう。あまり力を入れると皮膚を傷つけてしまいます。ブラシの柄の部分を鉛筆持ちをするように軽く握り、手首のスナップを効かせて優しくブラッシングしてください。
毛玉対策
ポメラニアンとトイプードル、どちらも毛玉ができやすい犬種であるため、ポメプーも毛玉ができやすいと言えます。毛玉は汚れが溜まりやすくなるほか、通気性が悪くなることで皮膚が蒸れやすくなり皮膚トラブルの原因となったり、皮膚が引っ張られて痛みが生じることもあるので、できるだけ毎日のブラッシングで予防に努めましょう。
もし毛玉ができてしまった場合にはスリッカーやハサミ、コームを使って自宅で取り除く方法もありますが、無理にほぐそうとすると愛犬が痛みを感じてしまうこともあるので、自分では難しいと思った場合にはトリマーさんにお任せしましょう。サロンによっては毛玉料金が別途かかることもあります。
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ポメプーの自宅でのケアはどうすればいい?
ポメプーの被毛を健康的に保つには、自宅でのお手入れが必要不可欠です。飼い主さんが自宅でできるお手入れ方法を簡単にご紹介します。
ブラッシング
ポメラニアンの直毛とトイプードルの巻き毛、どちらの特徴を受け継いだとしても、ブラシは「スリッカーブラシ」がおすすめです。スリッカーブラシは絡まった被毛を整えたり、不要になったアンダーコートを効果的に除去することができます。コミュニケーションを取りながら、毎日ブラッシングをして健やかな被毛を保ちましょう。
シャンプー
シャンプーの目安は、ポメラニアンが月に1回、トイプードルが2~3週間に1回くらいと言われています。ただしこれはあくまでも目安なので、その子の皮膚の状態や生活環境(汚れやすい場所でよく遊ぶなど)に合わせて適切な頻度でシャンプーをすることが大切です。シャンプーのしすぎは必要な皮脂まで取り除いてしまい皮膚の乾燥といったトラブルを招いてしまうケースがあるので、かかりつけ医に相談したり、トリマーさんに聞いてみることをおすすめします。
シャンプーをする前にはあらかじめ丁寧にブラッシングをし、抜け毛や毛玉を取り除いておきましょう。35~38℃のぬるま湯で全身を湿らせた後、よく泡立てたシャンプーを使って洗い、最後にすすぎ残しがないようにしっかり流します。洗い流した後は濡れたままにならないよう、すみずみまでよく乾かしたら終わりです。
すすぎ残しや乾かし残しは皮膚トラブルの原因になるので、 自宅でシャンプーをする際には気を付けてくださいね。
その他のお手入れ
トイプードルの被毛の特徴が強く出た子は被毛が伸び続けるため、目に被毛が入ったり、視界を妨げてしまうことがあります。このような場合、可能であれば飼い主さんが毛を切ってあげましょう。切るときにはハサミを持たない方の手で顎の下の毛をつまみ、顔が動かないように固定します。刃先でケガをさせないよう十分注意してください。あわせて足の裏の毛もチェックし、伸びていた場合には足を滑らせる前に切ってあげましょう。肉球から毛がはみ出していたらカットの目安です。
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ポメプーはトリミングサロンに連れていくべき?
ポメラニアンは基本的にはトリミングが不要な犬種、トイプードルは定期的なトリミングが必要な犬種なので、ポメプーはトリミングサロンに行くべきなのなのか迷ってしまいますよね。トイプードルの特徴が強く、「カットしないとどんどん伸びる!」という場合にはもちろんトリミングサロンでのカットが必要になってくるでしょう。
ただし、ポメラニアンの要素が強く全体的なカットは必要ない場合でも、顔回りやお尻周りなど部分的に短くトリミングしてもらうことでお手入れしやすくなります。
ポメプーは両親犬の被毛の特徴から長毛なので、月に1回程度の頻度でトリミングサロンに連れて行ってあげるのがおすすめです。
また、トリミングは必要なくても爪切りや耳掃除、肛門腺絞りといったグルーミングはすべての犬種で必要なお手入れなので、自宅でこれらのお手入れが難しい場合にもトリミングサロンは心強い存在となってくれますよ。
料金の目安
料金は犬種やサイズ、地域、その子がもつ被毛の特徴などさまざまな要素により異なります。特にミックス犬の場合は個体差が大きいことから、値段の表示はほとんどされていません。
基本的には両親犬それぞれのトリミング料金が目安になると言われています。トリミングの相場は、ポメラニアンが4,000円~6,000円くらい、トイプードルは6,000円~10,000円くらいです。そのため、ポメプーもこのあたりの価格帯になるのではないかと予想できます。とはいえ料金に幅があるので、気になる場合はどれくらいの料金になるのか事前にサロンに問い合わせてみましょう。
ただし、実際に被毛の状態や体の大きさなどを見て料金が変わることも多いです。あくまでも目安として参考にし、当日愛犬の状態を確認してもらってからどのくらいになるかをもう一度確かめると「思ったより高かった・・」という事態を防げるかもしれません。
ポメプーは抜け毛が多いケースもある!
ポメプーは抜け毛が多いポメラニアンと抜け毛が少ないトイプードルを親に持つため、どちらの性質が強く出るかによって抜け毛の量は変わってきます。どちらの特徴が出たとしても被毛は長くお手入れが必要になるので、毎日のブラッシングは必ず行うようにしましょう。
愛犬がお手入れを嫌いにならないように、毎日楽しくコミュニケーションを取りながらお手入れして下さいね。
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